ザ・リターン 1-5『トニーとアダム』

●カミーユ
アリスとしてリナの友人たちとつるもうとする。
●リナ
病院のベッドから抜け出しカミーユを糾弾する。
●ピーター
ヴィクター = ヘンリーを探す。

●ローワン
サイモンの誘いを断り予定通り結婚式を挙げようとする。
●サイモン
コールドウェルを出ようとローワンを誘う。

●ヘレン
コミュニティハウスで寝起きする。生前のヴィクターを見知っており声をかける。
●ヴィクター
本名・ヘンリー。自分を殺したのはピーターだと確信する。

●トニー
7年前、弟のアダムを殺害。
●アダム
7年前、トニーに生き埋めにされ死亡。通り魔事件の犯人。

7年前、アダムは精神に異常をきたし幽閉されていたが、抜け出してジュリーを襲っていた。兄のトニーは弟の蛮行に耐え兼ね彼を殺害し、生き埋めにする。
現在、生き返ったトニーは動物を殺して衝動を満たしていたが、自分を殺したのが兄だったと知り激しく怒る。

 

29年前の1986年4月3日、ローリンズダムが決壊しコールドウェルの南側が被害を受け、84人もの死者が出た。洪水に飲まれ死亡したヘレンは、この大事故と自身の復活や連続通り魔事件を結び付け「この土地は呪われている」と考える。生前のヴィクター = ヘンリーを見知っていた彼女はこの考えを打ち明け、「手を打たないと」と決意する。

 

ピーターは、ヴィクターから「僕を殺した」と突き付けられ動揺する。センターから脱走したヴィクターを探しながら、サイモンを警察の目から隠すためクレアに彼を引き取ってもらう。

 

サイモンはピーターの紹介でカミーユに出会い、ローワンと一緒になれるよう協力してもらう。しかしローワンはサイモンの誘いに乗らず、トミーと結婚式を挙げようとする。

 

カミーユは”アリス”としてベン達と夜遊びをする。リナがいないのをいいことにベンにアタックするカミーユだったが、リナは病床でそれを察知し、ドッグスターに乗り込んでカミーユの正体を暴露する。戸惑うベン達の前からリナは姿を消すが、森の中で力尽きてしまう。

 トニー(店主)がトミー(警官)に取り調べを受けた際(ややこしいな…)、通り魔事件がまた起きていることを知り「ありえない」と言っていたのは、自分が犯人のアダムを殺して事件を終わらせた張本人であり、事件の終結を唯一確信できる人物だったからだったんですね。7年前は心を病んだ弟をギリギリまで世間から隠して、彼を殺してしまった後もかなり苦しんでいたよう。兄のほうは善良な人だったんだな~。

 

 あとやっぱりリナがかわいそう。私は陰気な性格をしてるのでカミーユがちょっと鼻に付くようになってきました(笑)

 自分は何もかも失ってしまったのに、双子の姉妹は彼女が喉から手が出るほど欲しい普通の生活を当たり前のように持っていて、どんなに羨ましく寂しいだろうか、とは思うのですが…。彼女の不在をこれ幸いにボーイフレンドを横から奪おうとするなんて、そんな復讐みたいなことしなくてもいいやん…って思っちゃいますね。やっぱりカミーユのためにも周りのためにも、どこか遠い所へ引っ越して人生やり直す方がいいのでは…。