題名

放送開始年

ジャンル

役名(メインキャラ太字)(登場話数)

共演(敬称略)


感想

レンタルかBC(バンダイチャンネル)が多くなりそうです。


PIPI とべないホタル(劇場アニメ)

1996年 / 長編アニメーション
【キャスト】
ピピ:藤田淑子
キラ:松本保典
ユウ:岩田光央
ショウ:山口勝平
アイ:こおろぎさとみ
ルル:井上喜久子
ミミ:折笠愛
ラン:荒木香恵
指揮アリ:藤原啓治/アーリ:坂本千夏/リーア:天神有海/ゲンゴロウ(オス):伊藤栄次/ゲンゴロウ(メス):雨蘭咲木子/カマドウマ:こもだまさる/クワガタ:久米明
【スタッフ】
原作:小沢昭巳
監督:中田新一
脚本:加藤宏美
音楽:キダ・タロー
音響監督:明田川進



 富山県の小学校の先生がいじめ問題を憂いて作ったお話が出版され、長編アニメになった、という作品。文科省のお墨付で国際映画祭で授賞もされているらしい。…それを抜きにしても、爽やかで胸を打つ保典さんの演技を堪能できるので是非是非見て欲しい…!!松任谷由実さんの楽曲やきれいな風景もすばらしい感動作です。
 
 いなか町の川沿いでたくさんのホタルの子供が生まれたが、生まれたてのピピの羽は開かず飛ぶことができなかった。楽しそうに飛ぶ仲間たちを前に途方にくれるピピ。いじめっ子のショウにからかわれキラに慰められるが、仲間外れの孤独さは募るばかり。

 そんなある日、ピピたちのすみかに嵐がやって来て仲間たちは濁流に呑まれてしまう。きれいな場所にしか住むことのできないホタルたちは、川の上流にあるというきれいな場所を目指し旅立つことを決意する。しかし嵐によって失明してしまったキラは、到底旅などできないと言い出す。そこでピピは、自分がキラの目に、キラがピピの羽になっていっしょに飛ぼうと励まし…。


 キラはピピと一緒に生まれたホタルの仲間で、ピピをからかうショウとケンカをしてしまう正義漢。小学生に当てはめるならピピがいじめられっ子、ショウがいじめっ子、キラがクラスのリーダーのようなポジションかな?キラは蜘蛛に捕らわれた仲間をピピと一緒に助けてくれたり、落ち込んでいるピピに声をかけてくれたり、弱きを助ける頼もしい子だったんですが…。途中で事態は一転、キラ自身が弱者の立場に。「なんにも見えないんだ…!」と泣きながら飛び出してしまうキラに、今度はピピが手を差し伸べて(´;ω;`)ウッイイコダ…
 
 前半は保典さんの頼もしくも優しい声が、後半は透明感があってまっすぐな演技が、キラにぴったりだな~~と思いました。
 キャストが豪華なので保典さん好きな方以外にも見ていただきたいなぁ。ピピが藤田淑子さん、ショウが山口勝平さん、友達のユウが岩田光央さん、ヒロインのアイがこおろぎさとみさん、取り巻きの女の子・ルルが井上喜久子さん、ミミが折笠愛さん、アリが藤原啓治さんなどなど。


スレイヤーズ

1995/1996/1997/2008/2009(全104話)

ライトノベル原作 ・ シリーズ

【キャスト】

リナ=インバース:林原めぐみ
ガウリイ=ガブリエフ:松本保典
ゼルガディス=グレイワーズ:緑川光
アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン:鈴木真仁

獣神官(プリースト)ゼロス:石田彰
シルフィール=ネルス=ラーダ:冬馬由美
赤法師レゾ:子安武人/
シャブラニグドゥ:郷里大輔/ザングルス:島田敏/ヴルムグン:家中宏

マルチナ=ゾアナ=メル=ナブラチロワ:柊美冬/魔竜王(カオスドラゴン)ガーヴ:中田譲治/冥王(ヘルマスター)フィブリゾ:伊倉一恵

フィリア=ウル=コプト:桑島法子/ヴァルガーヴ:高木渉

ポコタ:小林由美子/ワイザー=フレイオン:大塚明夫/ザナッファー:石井康嗣

ナーマ:川村万梨阿

【スタッフ】

原作:神坂一、あらいずみるい
監督:渡部高志
シリーズ構成:小山高生、神坂一、高山治郎
キャラクターデザイン:宮田奈保美、あらいずみるい
音楽:手塚理、Vink、Vink2、Vink3、Vink4
アニメーション制作:イージー・フイルム、J.C.STAFF
制作:テレビ東京、テレビ東京ソフトウェア、スレイヤーズR製作委員会、 スレイヤーズER製作委員会



 原作半分くらい読みました。 説明不要・ライトノベルの金字塔。私はリアルタイムで見ていたわけではないんですが、間違いなく代表作のひとつですよね。金髪イケメン・優男・アホの子だけどめっちゃ強い2.5枚目…ギャグもありビシっと決めるとこもありで、はまり役だし保典さんの魅力がこれでもかっ!と盛られたキャラだと思います。くらげかわいいよくらげ。

 

 美少女天才魔導士リナ=インバースは故郷の姉に言われ世界中を旅している。ある時凄腕の剣士・ガウリイ=ガブリエフと出会い、なんやかんやで道中を共にする。盗賊狩りに精を出すリナと小さいリナの保護者を自称するガウリイの気ままな旅となるはずだったが、二人の周囲に滅びたはずの魔王・シャブラニグドゥの影がしのびよる…。

 

 アニメシリーズは1995年の無印から96年の「~NEXT」、97年の「~TRY」と3年続きで放送し、2008年に「~REVOLUTION」、09年「~EVOLUTION-R」と、5作品もあります。前3作のファン(=スレイヤーズファンの大半と思われる)からすると後期2作は評判がよろしくないようですが、一気見した私は生粋のファンよりは後期作も楽しめたかなあ。「ちょっとそこはちがくなーい?」程度で(笑)原作未読だったし、ブランクなしでじっくり消化する間もなく見ちゃいましたからね。あと個人的に、後期は作画がデジタルでキレイになりキャラデザもシュッとしているのが好きなんです。きれいな作画でぬるぬる動くガウリイが見れるだけである程度満足しちゃうので…ww(REVOLUTION1話Aパートとか超かわいい///俺の剣俺の剣~~~(´;д;`))でもガウリナ好きの私としては中身が面白かったのはNEXTですかねやっぱり♡も~ガウリイは確信犯なの天然なの~~~??(*ノωノ)

 とにかく話は面白いしアニメの完成度も高いし(劇判いいですよね)、ぼけたガウリイのかわいい声やイケメンボイスが数え切れないほどあって保典さん好きは見て損なしです。話数が膨大なのでとりあえずNEXTだけでも!

 ちなみに今年(2016年)はソーシャルゲーム「グランブルーファンタジー」とスレイヤーズのコラボがあり、リナ、ガウリイ、ナーガの新規撮り下ろしボイスがたくさんありました!はまった年に公式供給があるとは…!!オリジナルストーリーだけでなくコラボとしては異例の”バレンタイン・ホワイトデーボイス”、”プレイヤーの誕生日お祝いボイス”も実装されて…さすがの好待遇。


太陽の勇者ファイバード

1991年(全48話)

SF ・ ロボット

【キャスト】

火鳥勇太郎、ファイバード:松本保典
天野ケンタ:伊倉一寿
天野ハルカ:岩坪理江
天野博士:永井一郎
チャンプ:伊倉一寿
ガードスター、ガーディオン:坂東尚樹/ガードファイヤー:巻島直樹/ガードレスキュー:辻谷耕史/ガードウィング、スーパーガーディオン:戸谷公次/エースバロン、サンダーバロン:塩屋浩三
国枝美子:勝生真沙子/佐津田刑事:笹岡繁蔵/山咲モモコ:神代知衣
Dr.ジャンゴ:滝口順平
ドライアス:郷里大輔

【スタッフ】

原作:矢立肇
シリーズ構成:平野靖士
キャラクターデザイン:植田均/メカ デザイン:大河原邦男
音響:千葉耕市/音楽:渡辺俊幸
アニメーターチーフ:大張正己
監督:谷田部勝義
制作:名古屋テレビ、東急エージェンシー、サンライズ



 BC視聴。というか、このために入会したといっても過言ではない! 見る前から「火鳥兄ちゃんは萌えキャラ」という噂だけは目にしておりましたが(笑)優しいお兄ちゃん・おとぼけ天然・白衣にメガネ・熱血ヒーロー……もう属性盛りすぎじゃないか!?ってぐらいの萌え(燃え)っぷりでした。強くて優しい正統派ヒーローってだけでもう最高なのに…!

 

 『ファイバード』はサンライズ制作の夕方子供向けロボアニメ”勇者シリーズ”の第二作目。私はリアルタイムで視聴したことはありませんが、最終作のガオガイガーは知ってました…スパロボに出てるし、主題歌が有名だし(ガガガ、ガガガガーオガイガー♪)。 世界平和のために研究に勤しむ天野博士が作ったアンドロイドに宇宙生命体のファイバードが乗り移って、火鳥勇太郎となり悪の一味ドライアスと戦う…  という話。

 

 主な登場人物は火鳥勇太郎、天野博士と孫のケンタ・ハルカ、宇宙警備隊の面々など。どいつもキャラが立っていてファイバード人気の一つに魅力的なキャラクターってのもあるんじゃないかと思いますが、特にケンタと火鳥兄ちゃんの絡みがいい…!地球のことをなんにも知らない火鳥兄ちゃん(第一話では会話もままならない)に言葉を教えてあげたり、「俺がついてやらなくっちゃ!」と任務にひっついていったり。火鳥兄ちゃんはケンタとハルカの良い兄貴分ではありますが、ケンタもちゃんと兄ちゃんになくてはならない”警備隊のひとり”なんですよね~。それから従兄弟のハルカ、弱冠10歳にしてお料理や家計を引き受けるスーパー小学生。天野・ケンタ・火鳥兄ちゃんのダメ男たちをお母さんのようにしつけてます(笑) 火鳥兄ちゃんが子供たちを優しく見守りつつ、10歳の彼らにお世話もされるという(笑)この関係がかわいっくて!

 

 保典さんの優しいお兄ちゃんボイスやとぼけたかわいい演技がたくさん堪能できるんですが、終盤で私が特に好きなシーンは火鳥兄ちゃんが”無言”なんですよね~。でも、それがいい。グッとくる。…からの、最後に「…ケンタ!」と呼ぶ声の優しさですよ!!火鳥兄ちゃん~!!

 あとロボットの発進シーンもクオリティ高くっていいですね。『サンダーバード』好きな私には堪らない、あの椅子がビューンと飛んでくのとか装備がバッと出てくるのとか(笑)


機甲猟兵メロウリンク(OVA)

1988年(全12話)

ロボット(外伝作品)

【キャスト】

メロウリンク・アリティー:松本保典
ルルシー・ラモン:玉川紗己子
キーク・キャラダイン:大塚明夫

ドックマン:永井一郎/ギャルビン・フォックス:納谷六朗/ゴルフィ:若本規夫/バンス:仲木隆司/ガナード:岸野一彦/ガルボネール・J・ボイル:兼本新吾/ヌメリコフ:三田松五郎/オスカー・フォン・ヘルメシオン:阪脩

シュエップス・F・ブライアン:森功至/スタルコス: 田中信夫/コビニーチン:柴本広之/カットレー:目黒裕一/スカルペス:中多和宏/セプレス:関俊彦

【スタッフ】

原作・シリーズ構成:高橋良輔
監督:神田武幸
キャラクターデザイン、作画監督:谷口守泰
メカニックデザイン:大河原邦男
音響監督:浦上靖夫
製作:バップ、サンライズ



 BC視聴。せっつなーいぜ~♪(OP) ロボットアニメ「装甲騎兵ボトムズ」の外伝作品。大塚明夫さんの声優デビュー作らしいですがとてもそうは思えませんな。一方デビューしたての保典さんはちょっと“新人さん“ぽさがあって聴いててとても楽しいです(笑)まだ幼くてルルシー(玉川紗己子)にからかわれちゃうメロウさんとマッチしてて非常にかわいい。

 

 ギルガメスとバララントの100年に渡る戦争は収束しつつあるものの、戦中の“プランバンドール・スキャンダル“の謎など戦争の影は色濃く残っていた。元ギルガメス少年兵のメロウリンクは、戦中、所属部隊が上層部からの裏切りにあい壊滅したことへの復讐として、当時の上層部一人ひとりを自分の手で始末することを決意する。

 

 「メロウリンク」の一番の特徴はなんといっても、ロボットアニメなのに主人公がロボットに乗らないことですよね。(笑)所属していたシュエップス小隊が対AT(アーマードトルーパー。ボトムズ世界のロボット兵器)戦でATを取り上げられ壊滅したので、意趣返しとして生身でAT乗りを倒していくわけです。素早く動き地の利を使い、最後はパイルバンカーで装甲ごと操縦者を串刺しにする……つ、つよい…。17歳の少年なのに自分より大きい対ATライフルを片手でぶん回してますからね、かわいい顔して相当のゴリラですよこいつは…。 普段は無口でクールに復讐を遂行していくメロウさんですが、少年兵時代は素直で可愛い子だったらしい。ハードボイルドで激シブな作風にあってメロウさんのかわいさはちょっとした癒やしです。

 泥臭くてせつなくてかっこいい名作なので、硬派なアニメが好きな人にはとくにオススメ。


DARKER THAN BLACK-黒の契約者-

2007年(全25話)

SF ・ アクション

【キャスト】

黒(ヘイ):木内秀信
銀(イン):福圓美里
猫(マオ):沢木郁也
黄(ホァン):池田勝
霧原未咲:水樹奈々/斎藤雄介:志村知幸/河野豊:鳥海浩輔
ノーベンバー11: 井上和彦/エイプリル:本田貴子/ジュライ:浅井清己
久良沢凱:松本保典/茅沼キコ:加藤英美里
アンバー: 川上とも子
白(パイ):名塚佳織

【スタッフ】

原作:BONES、岡村天斎
監督:岡村天斎
シリーズ構成:岡村天斎、菅正太郎
キャラクターデザイン・総作画監督:小森高博
音響監督:若林和弘
音楽:菅野よう子
アニメーション制作:ボンズ
製作:DTB製作委員会、毎日放送



 ダークな世界観と菅野よう子女史の渋い劇判がかっこいい、ボンズ制作のオリジナル作品。特殊能力を使い謎の組織で暗躍するイケメン主人公が、ボンドガールよろしく毎度用意される美女たちをタラしながら能力者と戦う、スタイリッシュ中二アニメ。だいたいそんな感じ。

 

 10年前、東京と南米に突如として”ゲート”と呼ばれる異常領域が出現し、同時に世界には特殊能力者が次々と誕生した。各国諜報機関は”契約者”と呼ばれる彼らをエージェントにし、ゲートの調査のため東京に送り込んだ。
 ある組織に雇われて東京にやってきた黒(ヘイ)は、中国人留学生のフリをしながら組織の命令に従い契約者を抹殺していた。彼の識別コード”BK201”は公安にとって正体不明の契約者であり、公安部外事四課課長の霧原未咲は行方を追うがなかなか掴めない。やがて各諜報機関がゲート関連権益の獲得のため起こす争いが激化し、一般市民を巻き込んだ危機へと発展する。

 

 基本的には前後編の2話完結形式。”ある組織”のエージェントである黒、銀(イン)、猫(マオ)、黄(ホァン)の4人組が、組織に邪魔な契約者を消したりゲート関連の研究成果を収集したりと暗躍。契約者は感情が希薄で「殺人マシーン」と呼ばれているが、黒は人間らしい感情を持っているように見える。組織、そして黒の正体とは…? というのが大筋。

 

 久良沢は黒のアパートの近所で私立探偵業を営む元刑事。ベストとハットでそれらしくキメているが推理はへっぽこ。ヘビースモーカーで水虫にワキガ持ちのおっさん。最悪である。 第7.8話に登場し、暗い展開の連続で落ち込む視聴者を突如ギャグ時空に突き落とした。リアルタイムで視聴してましたが、まさかDTBであんなギャグ回があるとは…(笑) メインキャラもゲストキャラも容赦なく退場していくDTBにおいて、契約者と何度も接触したにも関わらず助手のキコとともに最後まで生き残った(のみならず続編にも登場した)。やっぱ一番強いのはギャグキャラなんですねえ…。

 

 DTBはワンクールの深夜アニメが珍しくなかった07年において25話の連続2クールを放送し、スペシャル版と2年後に続編が制作されました。ソフトや動画配信の売り上げは分かりませんが、当時から人気のあったアニメだったと思います。登場人物も敵・味方双方キャラが濃く誰かしらお気に入りが見つかると思うのでオススメです。 あっでも2期は・・・2期は・・・うん…('ω')


DARKER THAN BLACK -流星の双子-

2009年(全12話)
SF ・ アクション ・ 続編
【キャスト】
蘇芳・パブリチェンコ:花澤香菜
黒(ヘイ):木内秀信
ジュライ:浅井清己
猫(マオ):沢木郁也
霧原未咲:水樹奈々/鎮目弦馬:三宅健太/葉月水無:斎賀みつき/沢崎耀子:吉住梢
久良沢凱(9話):松本保典/茅沼キコ:加藤英美里
紫苑・パブリチェンコ:桑島法子/マダム・オレイユ:幸田夏穂
銀(イン):福圓美里
【スタッフ】
原作:BONES、岡村天斎
監督:岡村天斎
脚本:岡村天斎、ほか/キャラクターデザイン:小森高博/音楽:石井妥師
アニメーション制作:BONES
製作:DTBG製作委員会、毎日放送



 『DARKER THAN BLACK-黒の契約者-』の続編。前作は連続2クールでしたが『流星の双子』は全12話。話数が半分しかないので前作のような短編集ではなく常に本筋のひとまとまりって感じ。それでも尺が足りない印象でラストがものすごい駆け足なので、やっぱ2クール欲しかったな~。


 ”トーキョーエクスプロージョン”から2年。ロシアで暮らす中学生の蘇芳(すおう)は、契約者である双子の弟・紫苑(しおん)を匿いながら幸せに暮らしていた。ある日紫苑の事を嗅ぎつけた諜報機関によって自宅を強襲され、蘇芳は逃亡生活を余儀なくされる。やがて紫苑を探していたCIAのエージェント・黒(ヘイ)に捕らわれ謎の組織から逃げることとなるが、道中で蘇芳自身も契約者として覚醒する。蘇芳は母の故郷である東京を訪れるため黒を利用することにし、黒もまた紫苑の手がかりとして蘇芳と行動を共にする。各国の諜報機関から襲撃されながらも東京にたどり着いた二人は、CIAから”イザナミ”と称される物資の破壊を命じられ、やがて世界を揺るがす陰謀の渦中に飛び込んでいく。各国を巻き込んだ争いに関わるうち、蘇芳は自分自身の存在に大きな秘密があることを知る。


 物語の主人公は黒から蘇芳に。契約者として未熟な蘇芳と弱体化した黒のコンビの逃走劇が物語の中盤まで続き、”主人公が無双するハイスピードな戦闘シーン”が少なくなりました。女性ゲストをたらし込み裏の顔で男の仕事をし悲しい別れを経てまた次の仕事へ・・・、という渋いドラマの連続だった一期とは異なり、契約者としての在り方に悩む蘇芳の苦悩と淡い初恋が描かれています。大分毛色違うよね。


 12話全部使って世界規模の陰謀を描き最後にはある”計画”が達成される『流星の双子』ですが、この『流星の双子』って言っちゃえば”3期までのつなぎ”ですよね~…。( 'ω'  ;) 「制作陣は3期を作る気は毛頭ない」とか「そもそもDTBの2期の制作自体乗り気でなかった」とか噂をいろいろ聞きましたけど、どう見ても『流星の双子』単体では物足りないというか…3期が来ないと『流星の双子』の蛇足感が拭えないまま、というか…(笑)


 DTB一期では「この世から契約者を葬ろうとした組織の陰謀をEPRが打ち砕き、契約者と人々の共存の道が模索されようとしている」っていう終わり方をしました。世間から秘匿されていた契約者の存在が表沙汰になり、組織打倒は叶わなかったが世界は確実に変わった、という希望がうっすら見えていたわけです。しかし『流星の双子』ではそんなアンバーたちの努力はどこへやら、突如「この地球はもうすぐ滅びる!」という話が出てきて主人公は契約者の存在しない世界に転生しEND。オリジナルの地球に残された人々には近い将来ものすごい災厄が降りかかるらしい、ということだけが分かっていて、「何が起こるのか」も「回避する方法はないのか」ということも何も分からないまま。 一連の事件は蘇芳(と紫苑)には重大な出来事でしたが、世界全体ではまだ何も始まっていないわけです。「イザナミとイザナギが出会うと災厄が起こる」とさんざん脅しておいて、最終回では未咲に「これから災厄が起こるだろう…」とナレーションさせて終わりだなんて、ハッキリ言って肩透かしですよ!(笑)一期のEDを踏襲した”契約者と人々の共存”の延長が見たかったですね、個人的には。


 でそんな世界の危機においても相変わらずギャグ路線で元気にやっているのが久良沢探偵事務所の面々。東京にたどり着いた蘇芳に偶然出会ったキコが探偵事務所に案内し、久良沢と共に蘇芳の母親探しに付き合う。無事(?)母親と再会した蘇芳ですが久良沢は最後まで未届けず、「親子の情愛ってのは見せもんじゃない」とキコを促して去っていく。相変わらずかっこつけてますね~(笑)

 去り際にキコが「立派になったね松吉」と久良沢の母をまねておちょくるシーン、二人の仲の良さが見えて好きです。なんだかんだ良いコンビじゃないか~。契約者サイドのキャラは容赦なく退場していきましたが、今回もこの二人は生存したようで良かったです。ギャグキャラには生きていて貰わないとね!


亡念のザムド

2008年(全26話)

SF ・ アクション

【キャスト】

竹原アキユキ:阿部敦
西村ハル:折笠富美子
寺岡フルイチ:立花慎之介
西村ミドリ: 藤村歩
竹原リュウゾウ:石塚運昇/竹原フサ:早水リサ
ナキアミ:三瓶由布子
紅皮 伊舟:玉井夕海/角股 雷魚: 藤原啓治
垣巣 凍二郎(2~22話):松本保典

ブロイ・スカッキ:根谷美智子/汗馬 礼蔵:清川元夢
サンノオバ:麻生美代子
ヒルケン皇帝:古谷徹
須磨子:土井美加

屋台の男性(15話)、テシクの男性(19話):松本保典

【スタッフ】
原作:BONES
メインライター:清水恵、野村祐一
キャラクターデザイン、総作画監督:倉島亜由美
音響監督:高寺たけし
音楽:大島ミチル
監督:宮地昌幸
アニメーション制作:ボンズ製作:ソニー・コンピュータエンタテインメント、アニプレックス、ボンズ



 2008年にPlaystation Storeで配信・2009年にテレビ放送されたボンズ制作のWebアニメ。監督やディレクターがジブリの人ということもあってか(?)、表に裏にたくさんのメッセージがつめ込まれた独特の作風。(ぶっちゃけわけわからんとか言ってはいけない

 

 南と北に分かれて戦争が続く世界。南大陸自由圏の自治領で中立地帯である”尖端島”に住む高校生・アキユキはある日、謎の勢力によるテロに巻き込まれる。爆発に乗じて”ヒルコ"(死んだ人間の魂)を埋め込まれてしまったアキユキは、人の姿から強大な力を持つ"ザムド"へと変身してしまう。アキユキは自分を取り戻すため、また尖端島を守るためにザムドとして戦う。

 

 垣巣は南大陸自由圏の軍部の中佐で、極東自治区の指揮官として尖端島を統治する。また北政府が戦争で用いている"ヒトガタ兵器"(生き物にヒルコを宿して改造した生物兵器)に対抗するため、ザムドを人為的に作り出す実験の任も負っている。17年前のバラドール戦役では南側唯一の生き残りで英雄のはずだが、当時北政府の統治下にあった尖端島出身の母を持つハーフのため南大陸では二級市民。 くそ真面目で融通が効かず冷徹な軍人…にみえるけど、くそ真面目であるがゆえに、不本意な残虐行為を軍人として全うするため冷徹に振舞っている、ってことでいいのかなあ(笑)公式HPで見れる『解析之書』での監督のコメントによると、「透明感があって善悪にゆれていて、本質的に悪人ではない」らしい。この作品いろいろと難しいです。でも垣巣中佐は結構好き。

 

 ほぼ全話で登場する中佐ですが、特に出番が多いのは5.6.10.14.16.17.21.22話あたりかな。(絞れてないw)5.6話では中佐がどれだけ潔癖でくそ真面目かが分かる。階段ダッシュするのとか、無線で指示すればいいことだよねw10話は中佐好き保典さん好きの私のような者のためのサービス回。(内容はシリアスですけどね!)開襟披露にしっとりとした声音でワインを嗜む中佐…ありがとうございます。 というか普段のしゃべりからして静かで高慢なイケボが堪能できるので、私にとっては常にサービス回ですわ。とくに22話のお母さんとの会話シーンは本当絶品だと思いました。前述のコメントで監督が「~そんな垣巣を松本さんは見事に演じてくださいました」とおっしゃるのも納得。

 ちなみに中佐といい感じになるプロイ・スカッキ秘書官は、CV根谷美智子さん。また恋人か~~ww 私が知ってる出演作なんて限られてますけど、このお二人共演多いですよね。アビスにハガレン、コロッケ!、宇宙戦艦ヤマモトヨーコ、エウレカセブン、ガンダム00、がんばれゴエモン、サンパギータCD、スクリーム2…探せばまだあるかもしれない。根谷さんもザ・美人さんなお声で大好きです~~。


ふしぎの海のナディア

1990年(全39話)

SF

【キャスト】

ナディア:鷹森淑乃
ジャン・ロック・ラルティーグ:日高のり子
マリー・エン・カールスバーグ:水谷優子
グランディス・グランバァ:滝沢久美子/サンソン:堀内賢雄/ハンソン:桜井敏治
ネモ:大塚明夫/エレクトラ:井上喜久子

エーコー・ウィラン(4.8.10.11.13~22.36~39話):松本保典

ガーゴイル: 清川元夢
ネオ皇帝:塩沢兼人

モブ船員(10話):松本保典

【スタッフ】

総監督:庵野秀明
シリーズ構成:大川久男
キャラクターデザイン:貞本義行
音響監督:清水勝則
アニメーション:東宝、KORAD
共同制作:NHKエンタープライズ、総合ビジョン
企画制作:NHK



 BC視聴。『海底二万マイル』を原案に、エヴァコンビの庵野秀明さんが監督・貞本義行さんがキャラデザを担当したNHK制作アニメ。初回放送は1990年ですが1994.1997.2004.2012年に再放送されている名作。

かくいう私も再放送組。同級生はだいたい観てました…。

 

 発明が大好きなフランス人の少年・ジャンは、万国博覧会のためやってきたパリでサーカス団の少女・ナディアと出会う。不審な3人組に追われるナディアを助けたジャンだったが二人は海上で漂流、助けてくれた船は超古代文明の技術を結集した万能潜水艦・ノーチラス号だった。ある使命を負ったノーチラスクルーたちと行動をともにする内、ナディアの隠された過去が明らかになっていく。

 

 エーコーさんはノーチラス号のクルーで索敵担当。金髪碧眼のフランス人。声も若かりし保典さんの爽やかボイスでザ・イケメン。…なのにクレジットは“ノーチラス号の乗組員”で他キャラと一纏めという扱い(笑)船長・副長以外のクルーは名無しだし声優もコロコロ変わるしで、モブに近い扱いです。エーコーさんも8話・13話は別の方(小野健一さんかな?)。とはいえ、14話頃からキャラが立ち16話では名前が明かされ、37話からの新OPでは我が物顔で好ポジションをとるエーコーさんはかなり恵まれてる方。カラオケに入ってる「我らの万能潜水艦ノーチラス号」も歌ってるしね。

 

 船員の中では若くて気さくなお兄ちゃん。ギャグとばしてニコニコしてる時はかわいいし、索敵に必死で真剣な顔してる時は男前。再放送を見ていた子供の時の私も実はエーコーさんファンでした。昔の私、分かってるな。 ノーチラス号登場回にはだいたい居てちょこちょこ喋ってくれますが、出番が多いのは4.10.11.15.16.18.21.39話あたり。特に、索敵ゼリフがたくさんの4話、ノーチラス号の案内をしてくれる爽やか可愛い11話、名無し状態から名乗りを挙げる・ジャンにも衝撃的な16話、悲痛な叫びが刺さる39話がエーコーさん好きにはおすすめ。交戦中の必死な姿は“戦闘員”としてのかっこよさがあるのに、15話で「(ノーチラス号は)やられはしないさ♪」とにっこりしたり16話でジャンと並んでる時の顔は、やけに童顔で可愛いんですよね~~。


神無月の巫女

2004年(全12話)

百合 ・ ロボット(漫画原作)

【キャスト】
来栖川 姫子:下屋則子
姫宮 千歌音:川澄綾子
大神 ソウマ:間島淳司
ツバサ(4.5.9.11.12話):松本保典/ミヤコ:大谷育江/ギロチ:加瀬康之/コロナ:植田佳奈/レーコ:能登麻美子/ネココ:野中藍
乙羽:西村ちなみ/大神 カズキ:斉藤茂一/ユキヒト:南央美
ヤマタノオロチ:納谷六朗

先生:松本保典

【スタッフ】

原作:介錯
監督:柳沢テツヤ
シリーズ構成:植竹須美男
キャラクターデザイン、総作画監督:藤井まき/メカニックデザイン:村田護郎
音楽:窪田ミナ/音響監督:岩浪美和
原作協力・アニメーション制作:TNK
製作:神無月の巫女製作委員会



 原作未読。完璧超人で主人公気質の少年が繰り広げる熱いロボットバトルを背景に、女の子二人のアツアツな百合が展開される異質ロボットものアニメ。比率としては百合:ロボット=7:3くらいかなw

 

 何が衝撃って、ザ・主人公なビジュアルで文武両道な正義漢、ヒロインを命がけで守ってラスボスを打ち倒し世界の危機を救う男の子が、主人公どころか三番手に甘んじているところですよwOPでヒメコ(ヒロイン)にキスしてハッピーエンドになるかと思わせておいてのソーマさんのあのカマセぶり……死闘の果てにヒメコを守ると叫ぶ彼の機体の足元で百合がキス、両想いと見せかけソーマがキスすると号泣、最後に告白しても「運命の人は別にいる」と言われ玉砕、最終戦で女の子とヒロインが結ばる一方介添えしたソーマは死んだまま放置…「愛した女が選んだ結果がこれ」「何も得られなかった」「無様」と酷評される…カワイソーマ…(笑)

 

 上のセリフはすべてツバサのもの(笑)ツバサはソーマの生き別れの兄で、世界を滅ぼさんとする“オロチ”八人衆のトップ。オロチは世界に深く絶望した人が”闇落ち”してなるもので、ツバサ兄さんの絶望は『虐待されていたソーマを守るため実の父を殺めてしまった』『愛していたソーマに会えなくなった』『「路地裏で残飯を食い」「信じていたものに背中から撃たれ」「殺したいほど憎い相手にはいつくばって命乞い」をしなければ生きられなかった』こと。彼と同じくオロチとして覚醒しながらも反逆したソーマと戦うことになり「こんな世界は地獄」とも言ってましたね。つまりソーマ大好き

 ソーマを守り少年院送りになっただけでなく、ソーマが人殺しの弟と呼ばれないようにするため自ら絶縁した…こう見ると弟に無償の愛をささげる素晴らしくできた兄貴なんですが、荒んだ人生を送った結果性格がものすごいことに。再会したソーマを微笑みながらいたぶり、耳元で囁いた(言い方がすごくえっちなんですよね…w)と思ったら絶叫してぶん殴り、「俺の色に染まれ」と狂気の笑顔で締め上げる…危ないくらいにソーマ大好き。ヲタ先生に「ボーイズラブ」「ブラザーコンプレックス」と評されるのも致し方なし。GLにBLに学園にロボットとは、散らかってるなあ…。(BLではありません)

 

 5話は全体的にツバサ兄さんの回なのでここだけでも視聴をオススメ。(欲を言えば最終話も!)ソーマを口説く無駄に色気のある声と、再会を喜ぶ優しげなイケメンボイス、回想でのさわやかな少年ボイスと、美味しすぎて大変。DVDに全話コメンタリーがついてるのも楽しかったです(保典さん出ませんけど)。コメンタリーでいじられるツバサ兄さんの昇天顔も必見(笑)廃人になるくらいやっぱりソーマ大好き


ぼくの地球を守って(OVA)

1993年(全6話)

少女漫画原作 ・ SF

【キャスト】
坂口 亜梨子:白鳥由里
小林 輪:冬馬由美
小椋 迅八:森川智之/錦織 一成:置鮎龍太郎/笠間 春彦:山口勝平/国生 桜:松井菜桜子/土橋 大介:飛田展男
田村 一登:小杉十郎太/薬師丸 未来路:関俊彦/松平 タカシ:千葉一伸

木蓮:篠原恵美
紫苑:速水奨
玉蘭:森川智之/秋海棠(2~4話):松本保典/槐:鷹森淑乃/繻子蘭:松井菜桜子/柊:飛田展男

【スタッフ】

原作:日渡早紀
監督、構成:やまざきかずお
キャラクターデザイン:後藤隆幸
音楽:溝口肇
音響監督:浦上靖夫、小林克良
制作:Production I.G
製作:白泉社、ビクターエンタテインメント、イング



 BC視聴。原作未読。だれか田村を守って(切実)

 

 高校1年生の坂口亜梨子(ありす)は、お隣さんの小学生・小林輪(りん)のイタズラに怯える毎日を送っていた。ある日亜梨子は誤って輪をマンションのベランダから突き落としてしまうが、奇跡的に一命をとりとめた輪は前世の記憶に目覚めていた。亜梨子のクラスメイトや彼女自身も前世の記憶を夢で見るようになり、彼らは月にある基地で地球を監視していた7名の異星人たちであったことが発覚する。仲間たちが現世での再会を喜ぶなか、輪はある目的のため超能力を使い一人暗躍する。

 

 秋海棠(シュウカイドウ)は月基地メンバー(前世)の一人で医学博士。温厚で控えめ、優しげな人なんですが、彼の犯した”ある過ち”が輪を苦しめることに…。とはいえ、嫌いになれないんですよね~~彼(もちろん声補正込みでw)。 彼にも複雑な思いや涙が秘められていたんであろうことは端々から察せられるわけですが、なんてったって端折りすぎている(;´・ω・) コミックス21巻分(OVA発売当時は未完結ですが8割方出ていたはず)を30分 × 6話に収めようたぁ土台無理な話ですよ~。最終話も謎を残したまま終わっちゃいましたしね~…。

 

 とはいえ、美しくてよく動く作画とキャストさん方の熱演、そして菅野よう子女史のEDが素晴らしくって独特の雰囲気があるのでかなり好きです。前世組の悲惨なストーリーもまた良くって。3話の”例のシーン”は何度見返したことか!シュウご贔屓な私も紫苑の回想にはウルウルしてしまったしなあ~~。

 ちなみに基地メンバーの名前はみんな植物なんですが、秋海棠の花言葉は「片思い」、ハートの花を下向きに咲かせるんだそう…現世では幸せになってくれたまえ…(ノД`)・゜・。


エスパー魔美

1987年(全120話)

漫画原作 ・ コメディ

【キャスト】

佐倉 魔美:横沢啓子
高畑 和夫:柴本広之
コンポコ:小粥よう子
佐倉 十朗:増岡弘
佐倉 菜穂子:榊原良子
間宮 幸子:江森浩子
桃井 のり子:渕崎ゆり子

金井(71話)、速水(88話)、畑中順平(100話):松本保典

【スタッフ】

原作:藤子・F・不二雄
チーフディレクター:原恵一
シリーズ構成:桶谷顕
音楽:田中公平
録音監督:浦上靖夫
制作:テレビ朝日、旭通信社、シンエイ動画



 Amazonプライムで視聴。原作未読。藤子・F・不二雄先生原作の少年漫画を2年かけてアニメ化した名作。もう30年も前のアニメですが、作画は安定してキレイだしよこざわさんの魔美は可愛いし、作中のお説教も意外と大人じみてるしで面白かったです。高畑さんと結婚したい…。

 

 71話「サスペンスゲーム」のメインキャラ・金井役。
デビュー間もないころなのでカワイイ少年ボイスかな~~♡と思いつつ見たら、世界名作劇場風の美男子顔してメロウリンクばりのイケメン声でした(笑)そして万引き常習犯で「俺悪いことが好きなんだ」とほくそ笑み魔美を突き飛ばして「バカが…」と吐き捨てる、なかなかの不良少年。しかも力いっぱいの叫び声が沢山堪能できるという私得っぷり(∩*´∀`)∩終盤には改心して好青年声になってるし、20分で大変美味しかったです!
 88話「ターニングポイント」速水役。
金井君とは打って変わって弱メンタルな浪人生。受験に失敗し自殺しようとしたところを魔美に助けられる。速水君は情けない泣き声が堪能出来るので何だかんだ私得。このころからナイーブな男性役がハマりますね(笑)
 100話「微笑のロングシュート」畑中順平役。
バスケ部のエースなのにレギュラーから外されてしまった畑中君。最初はちょっと口の悪い畑中君ですが、後半からは優し気な爽やかボイスです。畑中君が不良たちから助けた少年、のび太に酷似していて(不二雄作品ですから)ちょっと笑いました。未来のお父さんが助けに来たぞ!(違う)

火の鳥

2004年(全13話)

漫画原作 ・ SF ・ ファンタジー

【キャスト】(太陽編)

犬上(ハリマ、クチイヌ):松本保典
マリモ:内川藍維
おばば:巴菁子
猿田:小村哲生
ルベツ:菅生隆之
大海人皇子:内田直哉
大王天智:池田勝
法弁:大木民夫
大友皇子:神谷浩史

【スタッフ】
原作:手塚治虫
監督:橋良輔
作画監督、キャラクターデザイン:杉野昭夫、内田裕、西田正義、大下久馬
音楽:内池秀和、野見祐二
アニメーション制作:手塚プロダクション
共同制作:NHKエンタープライズ
制作、著作:NHK



 Amazonプライムで視聴。原作未読。手塚治虫原作「火の鳥」をNHKがハイビジョン制作。犬上は全13話のうち8~11話”太陽編”の主人公。

 

 百済(くだら)の王族・ハリマは倭国との戦に負け、見せしめに顔の皮を剥ぎ狼の顔を被せられた。半人半獣として野垂れ死に寸前のところを仙術を心得るおばばに助けられた彼は、おばばの予言に従い人に戻るすべを求めて倭国へ渡る。”犬上”の姓を受け里長(さとおさ)として民を守る彼はやがて倭国を分断する大戦に飛び込んでいくが、そのさなか火の鳥に出会い「人の顔に戻るときがくる」と教えられる。

 

 ハリマは人の顔だとわりと童顔なんですが、狼の顔になった後が凛々しい太眉に鋭い眼光のぐうの音も出ないイケわんこ、しかも爽やかで男らしいイケボときて、見ていて堪らんです♡♡ しかして物語はそんな浅はかな感想が憚られるくらい全編どシリアス。正義感にあふれ愚直な犬上(ハリマ)が陰謀渦巻く政権争いに飲み込まれ、権力の前で無力さに苦しみ、人の尊さと醜さに気づき、愛に目覚め………、という壮大な物語。そらそうですよ手塚先生の『火の鳥』ですもの。そしてこういった重厚なテーマに説得力を与える美しい音楽と背景。放送されたのは2004年ですがとてもそうは思えませんね。「これ今年(2016年)のアニメだよ」って見せられたら私は信じると思います(笑)

 

 …と言っといてなんですがやっぱり私としては保典さんの演技とか声に意識が行ってしまうのですけど(*'ω'*)フフフ 犬上は狼の顔になってから、心まで獣になってしまうのを恐れ何とか人であろうともがくのですが、やっぱり所々ケモノっぽさが出てしまう。例えばご飯食べるときなんか顔の形からして器に顔を突っ込まざるを得ないので”犬食い”してしまうんですが、食べてる時の音も犬っぽく「はぐはぐムシャムシャぺろぺろ」と言ってたり。あとは戦うときに犬の唸り声じみた叫びだったり。そういう一つ一つが上手いな~~と思っていちいちリピートしてました。わんわんカワイイよわんわん!(台無し)


鋼の錬金術師

2003年(全51話)
少年漫画 ・ ダークファンタジー

【キャスト】

エドワード・エルリック:朴路美
アルフォンス・エルリック:釘宮理恵
ウィンリィ・ロックベル: 豊口めぐみ
スカー(傷の男): 置鮎龍太郎
ロイ・マスタング大佐:大川透
リザ・ホークアイ中尉:根谷美智子
アレックス・ルイ・アームストロング中佐:内海賢二
マース・ヒューズ准将:藤原啓治
ジャン・ハボック少尉(7.8.13.15.16.27.29.31.32.36.37.39~41.43.45.46.48.50話):松本保典

キング・ブラッドレイ大総統:柴田秀勝/ラスト:佐藤ゆうこ/グラトニー:高戸靖広/エンヴィー:山口眞弓

ドルチェット:松本保典(30.32~34話)

【スタッフ】

原作:荒川弘
監督:水島精二
ストーリーエディター:會川昇
キャラクターデザイン:伊藤嘉之
音響監督:三間雅文
音楽:大島ミチル
製作:毎日放送、アニプレックス、ボンズ



 荒川弘原作の大ヒット少年漫画。アニメも成功しOP、ED曲も話題になりましたね~~!き~みのっ手っで~~♪とかリライトして~~♪とか。 当時は友達が単行本持ってたりアニメグッズ買ってたり、学校でハガレンの話とかしましたよ。私も、原作を読んでたわけではありませんがコレクターズブック(少年漫画でよくある単行本サイズの設定資料集みたいなやつ)を買った記憶があります。懐かしい~~!
 そして当時の私の推しは、マスタング大佐でした。ハボックさん申し訳ない(笑)いや、今はハボックさん一押しですけどね!!!! わんこかわいいよわんこ。

 

 錬金術を学んでいたエドワードとアルフォンスの兄弟は、錬金術の禁忌”人体錬成”で亡くなった母を蘇らせようとしたが、失敗。等価交換によりエドは右手と左足、アルは全身を失った。数年後、国家錬金術師となったエドはその体に取り付けた機械鎧(オートメイル)から”鋼の錬金術師”と呼ばれるようになった。エドは巨大な鎧に魂を宿したアルと共に、無くした体を取り戻すため、等価交換の原則を超越する”賢者の石”を探し旅に出る。
 
 原作はちょこちょこしか知らずアニメもちらっとしか見ていなかったので、今回初めてハガレンを通しで見たわけですが………

 こっ、こんなダークでいいのだろうか!?(; ・`д・´)

 と驚きました。(今さら) これ夕方アニメですよね…?!いやあ”そういう”雰囲気がかっこよくて当時の小学~高校生にも人気だったわけですけど、大人になってから見ると吃驚しますね~…。 胸糞悪い展開、人体のもげるグロ描写、容赦のない悲鳴や怒号…。救いのないエピソードも多くなかなか見るのが大変でした。体力いります。でもめちゃくちゃ面白い。

 

 ハボックさんは軍部の少尉でマスタング大佐直属の部下。金髪たれ目の長身イケメン(そしてCV松本保典…ウッ頭が…)で、ヘビースモーカー。惚れっぽいのに女運の悪いかわいそうな大型犬。や~だかわいい。 改めてみると出番はそんなに多くない(とはいえ大佐、中尉に次ぐセリフ量ではある)んですが…どうやら原作の時点で結構な人気キャラだったようで!3回にわたる人気投票では常に10位以内、中盤で退場後も15位内をキープしていたみたいですね!ちょっと意外だったけど(!?)、ハボックはヘタレに見えて有能ですし男女両方から票を集められそうです。やるときはやる男ってのはやっぱかっこいいですからね~!(*‘ω‘ *)キャー

 

 ハボックさんは序盤から終盤までちょこちょこと登場しますが(上記出演話数参照)、特筆するとすれば

 ・13話 女性軍人制服ミニスカ化構想を聞き大佐へ一生の忠誠を誓うハボックさん
 ・27話 女性をナンパ中に大佐直属の部下に選ばれるハボックさん
 ・37話 大佐に恋人を取られアームストロング少佐の妹にフラれ屍と化すハボックさん
 ・43話 脱走するエドを止めようとし負傷、大佐にタバコのお預けを喰らうハボックさん
 ・50話 前線で大佐になりすまし「俺たちも相当バカ」と自嘲するハボックさん

あたりが美味しいですかね~~!特に37話の「焔の錬金術師」「戦う少尉さん」はハボックさんファン大歓喜の主人公回でして、彼のかわいそ可愛いテンパりっぷりと保典さんの目まぐるしく変わるハイテンション演技の堪能できるご褒美回です。


 兼役のドルチェットさんはホムンクルスの手下。犬と人間のキメラだけあって、いかつい見た目とは裏腹にご主人様への忠犬ぷりがうかがえるちょっとかわいいお兄さん(見た目は可愛くない)。30~34話に登場。
 あとは9話で金髪モブ炭鉱夫の声も兼役してるんですが、クレジットはなぜかハボック表記。モブ軍人とかモブ難民とかもやってらっしゃるので探してみてください。 次は劇場版を見なくては…!


ドグラ・マグラ

2012年ソフト発売 / 小説原作・SF
【キャスト】
正木敬之:小原雅一
若林鏡太郎:松本保典
藤堂英作:西田紘二
呉一郎:上村友二
呉モヨ子:儀武ゆう子
呉千世子:沙倉えみ
呉 青秀:上村友二
黛:儀武ゆう子
芬芳:芦澤亜希子
甘粕藤汰:山口清裕
杉山滋美/桐木仁/木村徹
【スタッフ】
原作:夢野久作
監督、脚本:奇志戒聖
音楽、音響監督:千田和宏
販売:TOブックス



 原作未読。 夢野久作の代表作であり三大奇書の一つ、『ドグラマグラ』を近未来SFとしてフルCGアニメにしたOVA。パッケージの時点でお判りでしょうがこのアニメ、CGが恐ろしく安っぽくて、一目で低予算が分かる作りです。これが2012年発売とは信じられない…(悪い意味で)。ナレーション畑で長々とした説明台詞を難なく聞かせる小原さんや、安定感のある演技で世界観に入り込ませてくれる保典さんらキャスト陣はいい感じなんですが、とにかく映像の一点で見る気が失せる。特にキャラの表情の乏しさとカクカクした動きは本当に残念。これがもうちょっとマシだったらB級として楽しめたんでしょうが、見てる途中でどうしても冷めてしまうんですよね~…。

 

 法医学者の若林のもとに、旧友の精神科医・正木教授から遺言のメッセージが届く。正木は九州帝国大学医学部の実験宇宙船”ドグラマグラ”とともに1年間消息を絶っていたが、彼の死後も施設は未だ稼働を続けていた。研究を引き継いでほしいと頼まれた若林は警察官の藤堂、恋人のモヨ子とともにドグラマグラに乗り込み、そこで一人取り残されていた青年を保護する。彼は記憶喪失で自分の名前も分からなかったが、若林とモヨ子には見知った人物だった。若林は記憶を取り戻させようと彼にまつわる話を聞かせるが、青年はある物を目にした途端変調をきたし、精神病を再発させてしまう。彼の病気の正体、そしてそれを治療しようとした正木の本当の目的が明らかになる中、突如宇宙船が何者かにより破壊され始めた。

 

 若林は九州帝国大学医学部の法医学者。おそらくアラフィフ。正木とは学生時代に主席を争った仲で、実験施設”ドグラマグラ”には建設当時から関わっている。物語の始まった時点では研究から遠ざかっていた模様。藤堂、モヨ子や視聴者に正木の研究を説明してくれる役。あからさまにイッちゃっている正木とは異なり、恐ろしい研究からは手を引いた善良な学者・・・のように見えるが・・・?というあやしいおじさんです。

 

 以下★(反転)★でネタバレ。
結局青年の正体は呉一郎で、モヨ子は一郎に殺されかけた従兄妹であり婚約者。正木は一郎の父親であり、真実を知った後の若林は正木の研究を引き継ぎ胎児の選別を行っている。物語冒頭に映し出される赤ん坊は一郎の子孫で、全てはこの子が見た夢の中の出来事だった・・・、というED。う~ん胸糞。胎児の見る夢は先祖の記憶を基にするらしいですから劇中の出来事は大体現実に起こったことなんでしょうが、一郎の子孫が若林の手にあるということは、一郎とモヨ子は幸せになれなかったのかもしれませんね…。

 

★ まず呉(くれ)家の祖先、呉(ご)青秀(せいしゅう)が登場。彼には黛(たい)という恋人がいたが、震災に巻き込まれ瀕死の重傷に。助からないと悟った黛は青秀に「自分を楽にしてくれ」と頼む。恋人を殺さなければならなかった青秀は心に深い傷を負い、これが”心理病的遺伝”として遺伝子に刻まれる。青秀は黛の妹・芬芳(ふんぽう)と子供を作るが自殺
 
 物語開始から数十年前、呉一族に興味を持った学生時代の正木と若林が、巻物を巡って呉千世子に接近。先を越した正木は千世子との間に子供をもうける。この子が一郎。千世子はシングルマザーとして一郎を育てるが、彼が年頃になったとき、正木が千世子を殺害。伯母の八代子に預けられた一郎は従兄妹の呉モヨ子と親密になり、婚約。しかしまたもや正木が現れて、結婚前夜に一郎に巻物を見せる。青秀の記憶が蘇った一郎は発狂し、黛とそっくりな婚約者・モヨ子を殺害(未遂)。正木の思惑通り精神病患者となった一郎は”ドグラマグラ”に連れられ、実験の被験者として治療を受ける。しかし一郎は一向に回復しない。研究に限界を感じ、また罪の意識にさいなまれた正木は自らを青秀になぞらえて自殺、”青秀の人生は終わった”という暗示をかけ一郎を支配していた青秀の人格をリセットする。青秀の人格から解放された一郎夢中遊行から回復し、自我亡失状態となった。★

 

 …というのがこの話が始まるまでの流れ。とにかく正木教授のマッドっぷりがすごい。★『脳髄論』を証明するため呉一郎というモルモットを自分で作り、千世子は用済みになったところで殺害、最後には一郎もポイして自らの体で論を証明するというサイコぶりです。一郎に語った「自らのしてきたことに嫌気がさした」という心境が本当だったとしても、今さらか~!?って感じです。
 そして私が当初「なんだコイツはいいやつじゃないか~~(*'ω'*)」とほだされていた若林も、やっぱりマッドでした(笑)。正木と同じく千世子に言い寄るも敗北した若林は、千世子の姪・モヨ子と再会したことで今度は彼女に言い寄っていた。緊急ポッドで脱出する際の「また私はやつに負けるのか」という言い方からして、ほんとにモヨ子のことが好きだったのかも疑問…。 物語最後で危険因子とみなされた赤ん坊を取り上げた若林が、その子を処分するのか、正しく治療するのか、それともまた研究の材料にするのかも不明。でもあきらかにイッちゃった目をしてましたよ!

 

 胸糞悪いしクオリティも低いしなので、ドラマCDとして楽しむといいかな~と思います。若林教授の声、ダンディで低く響いて素敵なんですよ…w声ヲタの同士にだけおすすめしたい(笑)


コロッケ!

2017年4月14日より

YouTubeコロコロチャンネルにて

毎週金曜日16:00~配信!

(動画配信なので後からでも観れますよ!)

2003年~2005年 / 漫画原作
【キャスト】
コロッケ:加藤奈々絵
ドロップ:清水愛
ウスター:松本保典
リゾット:保志総一朗
プリンプリン:岩田光央
フォンドヴォー:堀内賢雄
T-ボーン:鈴木千尋
バーグ:小山力也

【スタッフ】
原作:樫本学ヴ
監督:高橋ナオヒト
キャラクターデザイン:池田裕治
音楽:渡辺チェル
制作:OLM TEAM IGUCHI
製作:テレビ東京、小学館プロダクション



 原作未読。 視聴中。 『月刊コロコロコミック』で連載されていた漫画のアニメ化。「父さんを蘇らせる」という願いをかなえるため”禁貨”を集めているコロッケが、バンカーの仲間たちと冒険する。原作は『学級王ヤマザキ』の樫本学ヴ。アニメは2年間放送され、ゲームも8本作られた。

 なつかしい~~!当時小学生でコロコロ読んでましたよ~。細かいとこは憶えてないけど食べ物からとったキャラの名前とか「いただ禁貨!」とかは覚えてたなあ。これが2003年とは~…_(:3」∠)_

 

 少年バンカーのコロッケは、一人で禁貨を集める旅をしている。”禁貨”とはバンカーが集めているコインで、これを貯金箱(バンク)いっぱいに集めるとバン王が願いを叶えてくれると信じられている。コロッケは伝説のバンカー・バーグの息子だが、バーグは幼いコロッケを守るため謎の黒マントによって殺されてしまった。コロッケは禁貨を集めてバーグを生き返らせようとしていたが、道中でバンカーの仲間たちに会い、共に旅をすることになる。

 

 ウスターさんはコロッケと最初に仲間になったバンカー。二足歩行の猫。おっちゃん(とコロッケに呼ばれる。年齢は分かんないけど絶対若くはない)。初めはコロッケの禁貨を奪おうと奇襲を仕掛け、やられた後はコロッケを利用して禁貨を集めようと彼に近づくが、共に旅をするうちに友情が芽生えて本当の仲間になる。何気にアニメでの第一声はウスターさんだったりする。お調子者で、叶えたい願いは「世界一のモテ男になる」こと。