感想

　2015年放送のウルトラマンシリーズ。ウルトラマンって通年番組（全48話くらい）かと思ってたんですが、近年は違うみたいですね。

全22話で一話完結の話が多いので展開が速くポンポン進みます。主人公もウルトラマンXもかっこいいしサブキャラ達も魅力的だったので、特撮になじみのない私にも面白かったです。激しい戦いをしたあとにのほほんとしたギャグ回があったりして飽きさせなかったし（笑）

　怪獣も、地球侵略をしに来たストレートに悪いやつから人間世界でひっそり暮らしている平和なやつまで様々で、そんな怪獣たちと共存できる世界を目指すっていうテーマが新鮮で良かったですね。

　16年前、謎の太陽フレアによって世界中に眠っていた怪獣たちの依り代・スパークドールズが動き出した。人類は怪獣に対抗するため防衛部隊・XIO（ジオ）を結成する。
　XIOに入隊した科学者の大空大地は、スパークドールズから怪獣を呼び覚ましコミュニケーションをとる研究をしていた。ある日怪獣の出現により出動した大地は、怪獣と戦う未知の巨人・ウルトラマンエックスと遭遇する。エックスに選ばれユナイト（一体化）する力を得た大地は、ウルトラマンとして密かに地球を守りながら怪獣と共存できる世界を模索する。

　ファントン星人グルマンは、XIO日本支部のラボチームメンバー。怪獣であるにもかかわらず、侵略怪獣から地球を防衛するための武装開発に協力している。通称グルマン博士。生身の隊員が使用できる強力なエネルギー銃やマシン搭載のビーム砲（ファントンなんちゃらビームとかいう名前が付いてる）のほか、なぜかXIOと協力して戦ってくれるエックスを補助する特殊アーマーなども開発する。開発者としては非常に有能だが、旺盛すぎる食欲や梃子でもおきない食後のお昼寝などで隊員を困らせることも多々ある。

　グルマン博士、見た目はめちゃくちゃキモイです。妙にリアルな歯とか飛び出した目とか、どぎつい色の体表とか…（笑）　でも性格はお茶目なおじさんって感じでかわいい。2ｍの巨体なのにラボの備品にちょこんと座って上から大地を眺めたり、お手製のヨーグルト麺をすすってはしゃいだり。ユーモアがあって、かつ非常時には冷静に状況を分析し大地たちを支えてくれる頼もしい仲間です。
　声はおじさん…というかおじいちゃん寄りかなってくらい渋い声。人間だと何歳なんだろう…。

　あと保典さんはナレーションも担当されてます。1話冒頭と7話中盤だけ（だったかなあ）ですが、このナレ声がグルマン博士とは打って変わってかっこいい！硬派でシリアスなお声で、もっと出番が欲しかったな～ってくらい。保典さんがこういうお声でがっつりナレーションやる作品ってなんかないですかね？