マックス&エリー ~15歳、ニューヨークへ行く!~

2016年 / 青春 ・ コメディ

 

【キャスト】
マックス(イザベル・ファーマン):喜多村 英梨
エリー:(リアナ・リベラト):須藤祐実
ビリー(ジョエル・コートニー):山下大輝
フランク(ジョシュ・ルーカス):俊藤光利
ボブ(ルーク・ウィルソン):松本保典
デイジー(ジェシカ・アルバ):東條 加那子
バッド(パトリック・シュワルツェネッガー):落合福嗣

 

【スタッフ】
監督:ケヴィン・コナリー
製作:チャック・パチェコ
製作総指揮:ロバート・エイブラモフ
音楽:アーロン・ジグマン


 15歳の少女、エリーはある日交通事故で母親を亡くしてしまう。農家なのに畑を放り出した父、文句ばかりの幼い弟たちの世話に疲れてしまったエリーのために、親友のマックスはある旅の計画を立てる。家族に内緒でアメリカ大陸横断旅行に乗り出すエリーとマックスだったが、指名手配犯に遭遇し旅は思わぬ方向に…。

 

 母を亡くし傷ついたエリーと、おしゃべりで陽気なマックスの女子旅珍道中、時々家族愛、という感じです。保典さんの役はエリーの父ボブ。妻に先立たれ4人の子供と広大なかぼちゃ畑を抱えるも、途方にくれて仕事が手につかないダメおやじ。黙って家を出てしまったエリーを心配し、彼女らの友達ビリーとともに男2人で後を追う。「(家族には)愛していると伝えることが大事なんです」「エリーが帰れる家にしてあげなくちゃ」などなど、本来大人のボブが言うべき台詞を子供のビリーに言われてしまっている不甲斐なさもどこかかわいいです。

 

 映画自体は映像がカラフルでキレイなのと女性陣がかわいい(ジェシカ・アルバさんのオトナなショーも素敵♥)ところがオススメかな~。ポスターから受けた印象よりも意外と爽やかな映画でした(コメディ一辺倒かと思ってた…)。


スポット

2001年 / コメディ ・ キッズ

【キャスト】
スミス・ゴードン(デヴィッド・アークエット):松本保典
ジェイムズ(アンガス・T・ジョーンズ):大谷育江
マードッグ(マイケル・クラーク・ダンカン):銀河万丈
ソニー・タリア(ポール・ソルヴィノ):島香裕
 

【スタッフ】
監督:ジョン・ホワイトセル
脚本:ジョージ・ギャロ、グレゴリー・ポイリアー、ダン・バロン、クリス・フェイバー
音楽:ジョン・デブニー


 郵便配達員のゴードンは同じアパートに住む未亡人に片思いをしていたが、ある日彼の息子ジェイムズ(大谷育江)を預かることになる。適当人間のゴードンに子育ては手に余る仕事で、さらに大嫌いな犬をジェイムズが拾ってきてしまい大混乱。この犬はFBIの特殊捜査官であったため警察に追われるはめになるばかりか、なぜかマフィアからも狙われてしまう。生意気なジェイムズや不愛想な犬に振り回されるゴードンだったが、彼らの間にも友情が芽生え…。

 

 子供向けコメディ。例により笑かしにくるアークエットさんの変顔と保典さんのギャグ声を楽しむ映画です。犬の糞の上で奮闘し

「あーーっ!!あーーー!!あ~~~~っ!!!(´;ω;`)」と絶叫するシーンだけやたら巻き戻しちゃったwwあーって叫びだけでよくもまあ間を持たせられるもんですよw


 あっあと大谷育江さんのショタ声は安定してかわいいですね。ジェイムズが大谷さんの声で「リザードンに追いかけられる夢見ちゃった~」「ポケモンだよ~」って言い始めたときは笑いました。「ピカチュウだろ?」って返されてるし!このキャスティングは絶対狙いましたね(笑)


ダイアリー アンナの秘密

1999年(未上映) / エロス

【キャスト】
アンナ(リーラ・ボウマン):山田美穂
ジェフリー(ジェイソン・デイヴィス):平田広明
オスカー(ケストレル・ボイル):森川智之
アリス(アビゲイル・オレグスキー):渡辺美佐
クレア(ナターシャ・ブリック):熊谷ニーナ
ウィンストン(アダム・アッシュフォード):中田和宏
アリスの夫、リズの相手:松本保典

【スタッフ】
製作: ビート・ユルメイスター、ハーマン・フローリン
監督・脚本: ニコラス・ウェイバー
撮影: フレデリック・ファーマン
音楽: ローランド・リーフレット


 18歳の誕生日に初めて男性と付き合ったアンナは、女性の喜びを知り快楽におぼれていく。しかし愛した男性は外国に旅立ったまま帰らず、青春を謳歌する友人たちを横目に寂しく過ごす。そこへ男友達のジェフリーが目を付け、彼女に求婚。彼を受け入れ幸せに過ごすアンナだったが、突如恋人が帰国して…。

 

 修正ありのエロ映画。『未亡人』は無修正のR18だったけど、個人的にはこっちの『ダイアリー』のほうがえっちだったかな!セクシーシーンも吹き替えありだしね!(そこ重要ですよ!)

 

 内容は「無いよう」状態なので特に書くことはありませんが、強いて言えば『女性同士でもて余した熱をなぐさめあい……』というシーンがやたら多いので、そのテの嗜みがある諸兄以外は注意ですぞ。あんなに尺とっていいのかな…?

 

 保典さんは2役やってらして、アンナの友人・アリスの夫とメイドのリズのお相手役。どっちも1回のみの出演だけど、吐息とかリップ音とかが超セクシーだったので良し(笑)

 

 あとはアンナの彼氏の吹き替えが森川智之さん、夫役が平田広明さんだったんですがどこにもキャスト情報が書いてなくて意外でした。女性陣も「あ~~この声絶対聞いたことあるよ~~~」って方がちらほらいたんですがお名前は分からず。情報お待ちしております(笑)


スクリーム2

1997年(1998年) / ホラー

【キャスト】
シドニー・プレスコット(ネーブ・キャンベル):根谷美智子
デレク(ジェリー・オコンネル):松本保典
ランディ・ミークス(ジェイミー・ケネディ):神奈延年
デューイ・ライリー(デヴィッド・アークエット):宮本充
ゲイル・ウェザーズ(コートニー・コックス):佐々木優子
コットン・ウェアリー(リーヴ・シュレイバー):小杉十郎太
ハリー(エリゼ・ニール):横山智佐
デビー・ソルトルフ(ローリー・メトカーフ):宮寺智子
ミッキー(ティモシー・オリファント):高木渉
ジョエル(デュアン・マーティン):藤原啓治
ハートリー(ルイス・アークエット):宝亀克寿

【スタッフ】
監督:ウェス・クレイヴン
脚本:ケヴィン・ウィリアムソン
音楽:マルコ・ベルトラミ
配給:アスミック・エース


 人気ホラーシリーズ『スクリーム』の2作目。

 

 前作の悲劇から生還した大学生のシドニーは、つかの間事件を忘れ恋人や友人と大学生活を送っていた。ある日彼女らの事件がフィクション作品として映画化され試写会が開かれるが、その場で映画を模倣した殺人事件が起こる。悲劇の再来を予感し怯えるシドニーに恋人のデレクが寄り添うが、彼をも巻き込んだ連続殺人がはじまり…。

 

 演劇科の生徒たちが冒頭で「2作目は駄作に決まってる!」とメタネタで盛り上がったり「ホラー映画のセオリーで行くと犯人はコイツだよ」と”ホラーものの鉄則”を登場人物にしゃべらせてそれを踏襲したり裏切って見せたりする、という作りがまず面白い。ミステリーとかが好きだとメタい理由で推理しようとすることってありますよね(笑) ホラーシーンも緊張感があるし、主人公のシドニーが男前でイライラすることもないので楽しかったです。クールビューティーだし犯人に向かって「直接顔見せなさいよ卑怯者!」と啖呵きってくれるんですよ。根谷美智子さんの吹き替えも凛々しいし。さすが前作の生き残りは違うな!

 

 保典さんは恋人のデレク役。ある人物曰く「さわやかでお茶目で顔もいい、歌もそこそこ歌えて将来はお医者様、こんなカレならママ大満足」。前半後半全くその通り!かわいい爽やかイケメンです。だが歌はどうかな!?(*´з`)


 中盤で落ち込むシドニーを慰めるため、デレクが学校の食堂で突如愛のミュージカルを披露するんですが。これが聞いてて恥ずかしい…っ! 保典さんが歌っているという時点でもうすでに何か恥ずかしい私、ミュージカルシーンになぜかいたたまれなさを感じてしまう私、そして語呂最悪の乗り切れない日本語訳の3コンボですよ!いや一生懸命歌って(朗読して?)る保典さん超かわいいんですけど!デレクやめて恥ずかしいから!! ファンの方はぜひ見てください(笑)


パワーレンジャー 映画版

1995年(1996年) / 特撮

【キャスト】
トミー・オリバー( ジェイソン・デイビッド・フランク):真地勇志
ビリー・クランストン(デイビッド・ヨスト):草尾毅
キンバリー・アン・ハート(エイミー・ジョー・ジョンソン):新山志保
ロッキー・デサントス(スティーブ・カルデナス):松本保典
アダム・パーク(ジョニー・ヨング・ボシュ):辻谷耕史
アイーシャ・キャンベル(キャラン・アシュレー):伊藤美紀
ゾードン(ニコラス・ベル):稲葉実
アルファ5(リチャード・ウッド):龍田直樹
バルク(ポール・シュライアー):塩屋浩三
スカル(ジェイソン・ナービー):坂口賢一
ドルシア(ガブリエル・フィッツパトリック):勝生真沙子
フレッド・ケルマン(ジェイミー・クロフト):亀井芳子
アイバン・ウーズ (ポール・フリーマン):穂積隆信
 

【スタッフ】
監督:ブライアン・スパイサー
脚本:アーン・オルセン
音楽:グレーム・レヴェル
配給:20世紀フォックス


 日本のスーパー戦隊ものをアメリカナイズして作った米テレビドラマ『パワーレンジャー』の劇場版。かなりヒットしたシリーズらしいですが私は初見でした。2017年にも新作映画が公開。人気あるんですね。

 

 かつて世界征服を目論んでいた悪の大王、アイバン・ウーズが長き眠りから目覚めてしまった。アイバンは自分を封じ込めていたゾードンの基地を急襲し力を奪う。世界を守る力をなくしてしまったゾードンは、パワーレンジャー達を遠い惑星フェイドスに送り込む。レンジャー達が惑星フェイドスで新たなパワーを探すなか、地球ではアイバンが着々と世界支配に乗り出していた…。

 

 パワーレンジャーは男4女2の若者6人組グループ。ロッキー君はティラノサウルスの力で戦うレッドレンジャー…なんですがなぜか映画版ではホワイトレンジャーというのがいて彼がリーダーなので、ロッキー君は主役ではありません。それどころかホワイト♂とピンク♀、ブルー♂とイエロー♀がイチャイチャするなかレッドとブラックは男二人の余りもの状態。なんでだ戦隊は赤がリーダーって決まってるでしょうが!(笑)

 

 でもロッキー君は台詞多めで見せ場が多いので実質ナンバー3くらいの立ち位置。戦闘ではブラックと(余りもの同士で)連携して敵を挟み撃ちしたり、窮地に陥るメンバーを助けに走ったり。キャラとしては2.5枚目でちょっと調子に乗るところが可愛いです。やっぱり保典さんはこういう役どころがうまいですね(笑)


インビンシブル

2001年(2003年ソフト発売) / アクション ・ SF

【キャスト】
オース(ビリー・ゼイン):江原正士
マイケル・フー(バイロン・マン):井上和彦
セリーナ・ブルー(ステイシー・オーヴァーシャー):田中敦子
レイ・ジャクソン(トリー・キトルズ):楠大典
キース・グレディ(ドミニク・パーセル):松本保典
スレイト(デヴィッド・フィールド):大塚芳忠
ホワイト(ミシェル・コマーフォード):唐沢潤
教授(バリー・オットー):二又一成
トージョー・サカムラ(ジョージ・チェン):二又一成
ポール・ベック(マイルズ・ポラード):平川大輔
ハワード・ランキャスター(リナル・ハフト):北川勝博

【スタッフ】
監督:ジェフリー・レヴィ
脚本:マイケル・ブラント、デレク・ハース、ジェフリー・レヴィ


 人間を超越した存在であるオースは、盟友のスレイトとともに2000年もの間非道の限りを尽くしていた。しかし謎の白い戦士に愛を教えられたオースは改心し、地球の破壊を目論むスレイトとその手下であるシャドーマン達を倒すために仲間を集める。彼が見出した4人の戦士は生命の危機をオースに助けられ、彼に協力し地球を守るため超人間”エレメンツ”となった。

 

 カンフーや柔道をベースにした近接体術がメインのSFアクションもの。どうやらこれもテレビ映画らしい。初っ端は独特な世界観と画面のチープさに戸惑いますが、”こんなもんか”と思えれば…(笑) キャラもみんな可愛げがあるし。オース(江原正士)は愛を説くエレメンツのリーダーで飄々とした博愛おじさん。元ボディーガードのマイケル(井上和彦)は中国系で硬派だが人情に篤く、元兵士のレイ(楠大典)は短気だけど正義漢、元警官のセリーナ(田中敦子)は紅一点で美しく戦うが男勝り。これに加え敵のボスの吹き替えが大塚芳忠さんで豪華キャストですね。

 

 保典さんは元泥棒のキース役。孤児であったため金持ちから盗みを働き、孤児院に寄付している現代の義賊。盗みでしくじり捕まりそうになったところをオースに助けられ、エレメンツとなる。当初オースに不信感を抱いてたメンバーの中では協力的な態度で、衝突するマイケルとレイを取り持ったりもしてくれる。ノリのいいおじさんって感じです(笑)

メンバーの中ではマイケルと気が合うのかよくツーショットで写ってます。他は男女でいちゃいちゃしてるのに・・・。 まあセリーナには早々に声かけてフラれちゃったからね! アクションが好きなら楽しめると思います。


コールド・クロス

1999年(2000年ソフト発売) / サイコ ・ サスペンス

【キャスト】
マイケル・キラン(リチャード・グリエコ):松本保典
ルイス・ガルー(デニス・ホッパー):佐々木梅治
ダン(エフレイン・フィゲロア):西村知道
仲野裕/加藤優子/本田貴子/高森奈緒/星野充昭
荒川太郎/宮寺智子/志村知幸/浜田賢二/花輪英司

【スタッフ】
監督・脚本: ウィリアム・ゴーヴ
撮影: ラインハルト・ペチェック
音楽: トーマス・モース


 プエルトリコで若い娼婦ばかりを狙う連続殺人鬼”サタデーナイトスラッシャー(安息日の切り裂き魔)”が現れた。のどを切り裂き吹き出た血で現場に抽象画を描くという残忍なやり口で、男娼を含め次々と”作品”を残していた。
 ドミニカ共和国で宗教画の修復を手掛ける神父のマイケルは、兄が殺人鬼に殺されたことを知り刑事の叔父に連絡を取る。母の居るプエルトリコに戻り現場に残された”作品”を見たマイケルはその芸術性から犯人像を読みとり捜査に貢献する。叔父の誘いで捜査に加わったマイケルは急速に犯人へと接近し、ついに殺人鬼と相対するが…

 

 宗教と狂気と芸術と…と難解なテーマをふんだんに盛り込んだサイコサスペンス。教養がない私にはラテンアメリカの文化もキリスト教の文脈もよく分かりませんでしたが、主人公のマイケルがやたら気に入ったので面白く観れました(笑)

 

 マイケルは神父のわりには奔放で、教義に反する(おそらくは性的な)絵を描いたり昼間から酒を飲んだり…。というのも、亡父の財産を取り上げ母を苦しめ、少年時代の彼ら兄弟に手を出した大司教に憎しみを抱いているため。熱心な信徒である母のために神学校を卒業し神父を続けているが、信心は薄い。常に首元まで閉めた黒い神父服を着込んでいるのに、この斜に構えた態度のせいでやたらセクシーに見えます。しかも保典さんの声も美形悪役みたいな色っぽい声なので、余計にかっこいい…(; ・`д・´)

 

 マイケルが泣いたり慟哭したり、愛を囁いたりするシーンがあって吹き替え的に聞きどころが多いのでお勧めです。ショッキングな絵面が多いので耐性のある方だけどうぞ。


ヒロイック・デュオ 英雄捜査線

2003年(2004年) / アクション ・ バディ

【キャスト】
ライ・サンチン(レオン・ライ):子安武人
ケン・リー刑事(イーキン・チェン):松本保典
ブレンダ(カリーナ・ラム):伊藤静
ミン(シュー・ジンレイ):園崎未恵
アウ・ヨンハイ(フランシス・ン):二又一成
ヤン刑事(レイモンド・ウォン):伊藤健太郎

【スタッフ】
監督:ベニー・チャン
脚本:アラン・ユエン、エイドリアン・クワン
製作:ベニー・チャン


 香港の警察官が署内の資料を盗み放火する事件が起こった。同僚のリー刑事が取り調べるが、警官は「催眠術にかけられ記憶がない」と供述し自殺する。人を操り殺すほどの力を持った催眠術師を探し、リーは服役中の催眠術師、ライ・サンチンに協力を依頼。サンチンは自身の師・ヨンハイに気を付けろと助言し捜査に協力する。ところがサンチンはリーを裏切りヨンハイと組んで逃走、リーは催眠術によって罪を着せられ勾留されてしまう。憤るリーだったがサンチンの言葉を思い出し、彼からの隠された”SOS”のメッセージに気づく。妻を人質に取られているサンチンを助けるため、リーは警察から逃げながら独自にサンチンを追う。一方、妻のためヨンハイと取引をしていたサンチンはリーの手を借り師と対決するが、妻は捕らえられあと一時間の命となってしまった…。

 

 反則級に強い鬼刑事と超人的な催眠術師がバディを組み悪と対決するアクションもの。バディといっても二人が共闘するシーンは最後くらいなもので、サンチンが人知れずリーを頼り、リーが感づいて遠くから彼を助けるというちょっともどかしいやり方。けどこれが硬派で良いんですよ~~~!

 

 リー刑事役のイーキン・チェンさんのスタントなしアクションも素晴らしい。というかリー刑事強すぎ。数十人の警官に追われても一人で撃退、銃撃戦カーチェイスなんのその、4人で取り押さえても全員のして逃げおおせるという無双ぶり。長い脚を使ったキックアクションや高所を軽々飛ぶ身軽さがかっこいいです。それでいて愛する人を亡くした過去をもち人に対し壁を作る冷徹警官という設定が憎い。

 

 保典さんの声はダンディな正義漢と言う感じ。そんなの好きに決まってるじゃないですかやだ~~(ノ∀`)・゜・。 リーは「なぜサンチンはあなたに助けを求めたのか」と聞かれますが、気難しそうでいて実は好人物なところを見抜かれていたんでしょうね。愚直な男とファニーな相方ってのはバディものの王道ですよね~♥

 

 吹き替えキャストは保典さんのほかに、真意の読めないサンチンに子安武人さん、リーを敵視する嫌味な同僚・ヤン刑事に伊藤健太郎さん、リーの恋人で凛とした女刑事・ブレンダに伊藤静さんと、どの方もはまり役で聞いてて楽しかったです。黒マントを翻して銃を構えるブレンダもカッコよかったなー!


たまゆらの女

2002年(2003年) / ラブストーリー

【キャスト】
周漁(チョウ・ユウ)/秀(シュウ(鞏俐):渡辺美佐
陳清(チェン・チン)(梁家輝):堀内賢雄
張強(チャン・チャン)(孫紅雷):松本保

【スタッフ】
監督:孫周(スン・チョウ)
脚本:孫周(スン・チョウ)、北村(ベイ・ツン)、陳梅(チャン・メイ)
音楽:梅林茂
配給:日本ヘラルド映画


 中国の男女の恋愛を描いた映画。ロケーションが田舎だってのは分かったけど時代はいつなんだろう?ポケベル使ってたから90年代前半かな?

 

 中国雲南省で磁器の絵付けをしている周漁-チョウ・ユウ-は、都会にすむ詩人の陳清-チェン・チン-と恋に落ちた。激しく彼を愛するチョウユウは週2回、片道10時間かけて彼に会いに行くが、そんな彼女の気持ちにチェンチンは段々と応えられなくなっていく。
 ひょんなことからチョウユウと知り合った獣医のチャンチャンは、そんな彼女を見かねて世話を焼く。初めは距離を取るチョウユウだったが、チェンチンに傷つけられた彼女を支えてくれる彼に次第に心が傾いていく。

 

 遠距離恋愛と愛そのものをテーマにした作品…かと思ってたんですが、「主演女優のイメージビデオ的作品」というレビューを見て以来そうとしか思えなくなってきました(笑)観たのを後悔するほどつまらない!ってわけでは無いんですが、あまりお勧めもできないかなあ…?はっきりとストーリーがあるわけでなく、主人公が恋に悩むその時々の心理描写をつぎつぎ映していく感じなので、その雰囲気を楽しむといいと思います。

 

 登場人物もメイン三人が出ずっぱり、吹き替えキャストで言うとチョウユウの渡辺美佐さん、チェンの堀内賢雄さん、チャンの保典さんとモブを複数担当する上田燿司さんくらいなものです。 ちなみに保典さんのやっているチャンは、チョウユウと同郷に住む獣医。チェンのような洗練された雰囲気ではないしぶっちゃけそこまでカッコよくないけど、愛する女に「(他の男の所に)行くな」とはっきりいえる男気が良い。序盤はむかつく野郎でしたけど(笑)


ナショナル・トレジャー

2004年(2005年) / アクション・ディズニー

【キャスト】
ベン・ゲイツ(ニコラス・ケイジ):大塚明夫
アビゲイル・チェイス(ダイアン・クルーガー):湯屋敦子
ライリー・プール(ジャスティン・バーサ):鉄野正豊
パトリック・ゲイツ(ジョン・ヴォイト):小林修
イアン・ハウ(ショーン・ビーン):磯部勉
ピーター・セダスキー(ハーヴェイ・カイテル):村松康雄
ジョン・アダムス・ゲイツ(クリストファー・プラマー):滝田裕介
テッド、公文書館職員:松本保典
 

【スタッフ】
監督:ジョン・タートルトーブ
脚本:コーマック・ウィバーリー、マリアンヌ・ウィバーリー、ジム・カウフ
音楽:トレヴァー・ラビン
配給:ブエナ・ビスタ


 ニコラス・ケイジ主演のトレジャーハント・アクション映画。

 

 一族に代々伝わる、フリーメイソンにまつわる伝説の秘宝。ベンは祖父から聞いたこのおとぎ話を大人になっても信じ、ついに暗号を解読して宝への手がかりを見つける。しかしトレジャーハントに協力していた出資者のイアンに裏切られ、宝の地図を奪い合う羽目に。イアンに追われながら次なる暗号を求め各地を奔走するベンだったが、あと一歩のところでイアンに人質を取られてしまい…。

 

 保典さんは国立公文書館の職員(モブ)と、ベンを追う金髪FBI捜査官のテッド役。DVDの吹き替えクレジットだと役名なしの”その他”扱いですが、予想より結構出番ありました。作品そのものが面白いしヒット作なので機会があればぜひ。


ゴースト・エージェント/R.I.P.D.

2013年 / SF ・ アクション

【キャスト】
ロイシーファス・“ロイ”・パルシファー(ジェフ・ブリッジス):壤晴彦
ニック・ウォーカー(ライアン・レイノルズ):松本保典
ボビー・ヘイズ(ケヴィン・ベーコン):安原義人
管理官(メアリー=ルイーズ・パーカー):高島雅羅
ジュリア・ウォーカー(ステファニー・ショスタク):北西純子
ニックのアバター(ジェームズ・ホン):間宮康弘
ロイのアバター(マリサ・ミラー):坂井恭子

【スタッフ】
監督:ロベルト・シュヴェンケ
脚本:フィル・ヘイ、マット・マンフレディ
音楽:クリストフ・ベック
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ


 警察官のニックは相棒のボビーと押収品の金塊を横領するが、金塊の扱いで仲違いし背後からボビーに撃たれてしまう。恋人を残し天に召されるかと思った次の瞬間、ニックは死者たちの秘密組織”R.I.P.D.”にスカウトされていた。人間界に紛れ込んだ悪霊を取り締まるためベテランエージェントのロイと組んだニックは、悪霊たちが黄泉の門を開こうとしていることを知り人間界へ捜査に乗り出す。すると悪霊たちに混じってかつての相棒、ボビーが彼の前に現れて…

 

 ライアン・レイノルズ主演のバディものSFアクション。死後選ばれたエリート警察官たちが霊界で死者や悪霊の管理をしている、という設定。ニックは恋人と慎ましいながらも幸せな生活を送っていたが、同僚のボビーに裏切られてあの世行き、R.I.P.Dのエージェントとして第二の人生を歩むことに。

 

 R.I.P.Dのエージェントは人間界で身分を隠すため架空の人間に擬態するんですが、新入りのニックは”中国人の怪しげなおじいちゃん”でベテランのロイは”セクシー金髪美女”。捜査中に度々このツーショットで街中を駆けずり回るのがおかしい(笑)それにしてもこの中国人状態のニック、声も当然おじいちゃんになっているんですがこの爺声も保典さんの吹き替えです。最初は「これほんとに保典さんかな?!」って疑ってたくらい、見事な枯れ具合でしたよ(笑)爺声とイケメン声のギャップとか、砕けた口調の可愛さとか(ライアンレイノルズの顔で「じゃあ食わなきゃいいじゃん!」とか言う)吹替的にもリピしたとこ結構ありました。

 

 それから霊界での相棒・ロイの吹き替えの壤晴彦さん、どっかで聞いた声だな~~と思ったら、『ライオンキング』のスカー役やってらしたんですね。初めはそりが合わなくて皮肉っぽく言い合う2人のテンポの良さに笑かされてしまうし、終盤には声を合わせて戦う息の合いっぷりが素晴らしかったです。映像もきれいだったしストーリーも王道なのでおすすめ。


いとこのビニー

1992年(1993年)/ コメディ

【キャスト】
ヴィニー・“ヴィンセント”・ガンビーニ (ジョー・ペシ):青野武
モナ・リサ・ヴィト(マリサ・トメイ):佐々木優子
ビル・ガンビーニ(ラルフ・マッチオ):関俊彦
スタン・ローゼンスタイン(ミッチェル・ホイットフィールド):松本保典
チェンバレン・ハラー判事(フレッド・グウィン):家弓家正
ジム・トロッター(レイン・スミス):小林清志
ジョン・ギボンズ(オースティン・ペンドルトン):池田勝
サム・ティプトン(モーリー・チェイキン):島香裕
ジョージ・ウィルバー(ジェームズ・レブホーン):峰恵研

【スタッフ】
監督:ジョナサン・リン
脚本:デイル・ローナー
音楽:ランディ・エデルマン


 親友のスタンと二人でドライブ旅行をしていたヴィニーは、コンビニでうっかりツナ缶を万引きし警察に捕まってしまう。しかし二人が店をでた直後に店主が銃殺されていたことが発覚し、勘違いから殺人罪を疑われてしまう。お金もなく頼れる人の居ない二人は、ヴィニーの親類で弁護士のビルに弁護を依頼する。絶体絶命で彼に命運を賭ける二人だったが、なんとビルは法廷に立ったことない素人弁護士だった。

 

 ポンコツ弁護士が法廷をかき回すコメディ映画。ヴィト役の女優さんはこの役でアカデミー賞助演女優賞を受賞。見始めは「あ~~お馬鹿ノリのコメディか~」という感じで正直あまり面白そうには思えなかったんですが… 中盤で真面目に裁判をしはじめてから俄然面白くなってきました。ヴィニーとスタンが無実であることは視聴者も分かっていることなのになぜか検察側から証拠がザクザク出てきて、「この状況をビルはどう逆転するんだ?!」と引き込まれます。前半でビルがへまをやらかしまくって散々追い詰められた反動で、尋問での逆襲ぶりが爽快です。やだまるで真面目なミステリーものみたい!

 

 スタンはヴィニーの親友で、彼と一緒に裁判にかけられてしまう青年。二人とも思い込みが激しくお馬鹿で、留置所へやってきたビルを見て「ムショのドンだ!俺たちヤられちまう!」と怯えるアホの子。どっちかというとツッコミ役。ビルに留置所で迫られてしまう(意味深)シーンが特に面白かった(笑)


バイオ・アマゾネス

2002年(2006年ソフト発売) / ホラー・エロ

【キャスト】
テレサ・バーンズ(マドレーヌ・リンドレー):本田貴子
ポール(ジェフ・マーチェレッタ):松本保典
ニック(ジョン・デヴィッド・シェパード)
ルビー(エミー・スミス):湯屋敦子
ハマー刑事(ギャレット クランシー):田中正彦
ミッシェル(ビヴァリー・リン):松谷彼哉

【スタッフ】
監督:ブラッド・サイクス
脚本:ブラッド・サイクス
製作:アーロン・シフマン


 カメラマンのテレサと学者のポールは、大学の知人を引き連れ部族の調査をしにジャングルへとやってきた。しかし調査の途中にテレサが一人はぐれてしまい、洞窟の前で気絶していたところを救出される。無事帰宅した彼女だったが肩口に噛み傷を発見する。部族の女性に噛まれたこの傷がやがて彼女を蝕み、人を殺しまわる凶暴なアマゾネスの血が目覚めてしまう。

 

 素手の女性が老若男女を殺しまわるスプラッタ、時々エロシーンって感じです。血がドバドバ出ますがグロテスクな感じはあんまりないかな。思い出したように挿入されるえっちなシーンの方が(私は)見応えあったぞ(*´з`)

 

 ポールはテレサの恋人で部族を研究している学者さん。開始早々に巨乳テレサとの濡れ場を2連続で披露し、ポールに横恋慕する学者仲間のミッシェルと浮気もするお楽しみっぷり。(そして吹き替えあり♥) それでもテレサを愛していて、凶暴化する彼女を助けようとする一途な姿がかっこいい。でも私的にはセクシーな吐息が聞けるイチャイチャシーンの方がいいです!(゚∀゚)


スパイダーズ

2000年 / パニック ・ サスペンス

【キャスト】

マーシー(ラナ・パリラ):佐々木優子
マーフィー(ジョシュ・グリーン):松本保典
グレイ(マーク・フェラン):大山高男
ジェイク(ニック・スワーツ):樫井笙人
スリック(オリヴァー・マクレディ):桐本琢也

石波義人/岡本章子/高瀬右光/中田雅之/河相智哉
重松朋/飯島肇/浅井晴美/鈴木貴征/木村こてん

【スタッフ】

監督:ゲイリー・ジョーンズ

脚本:ジェイス・アンダーソン、アダム・ギーラッシュ


 学生ライターのマーシーはオカルトが大好き。ある時大学の友人たちと取材に出て、偶然シャトルの墜落事故に遭遇する。シャトルではクモを使った生物実験が行われていたが事故によりクモが脱走、突然変異で巨大化しクルー達を全滅させていた。墜落現場の異様さに気づいたマーシー達は宇宙飛行士の死体が収容された施設に潜入するが、飛行士の体内に潜伏していたクモが体を食い破り彼女たちに襲い掛かる。管制センター職員のジョンは施設の調査中にマーシーと出会い、二人で施設から生還。しかしクモは小山ほどに成長し街中へ進出してしまう。マーシーはクモとの決着を付けにジョンの操縦するヘリに乗り込む。

 

 B級パニック映画。またクモか!!!(ノД`)・゜・。『スパイダー・パニック!』よりは本物のクモの出番は少ないしCGが安いので「直視できない」って程ではないんですが、代わりに人体が吹っ飛びぐちゃぐちゃになるシーンが多いのでスプラッタ度はこちらの方が上です。

しかしこの作品も過去に地上波で放送されたみたいですね…((((;゚Д゚))))

 

 ジョンはシャトルを地上で管理する管制センターの職員。序盤でシャトルとの交信中に異変に気付き、施設へやってくる。初めはパニックをおこしたマーシーとケンカしてしまうが、最後には命を張って彼女を守る逞しい姿を見せてくれます。管制官のはずなのに軍人顔負けのムキムキ具合でヘリを操りロケットランチャーをぶち込む有能ぶり。お決まりのラストもB級ぽくって好き。どうせ続くんだろうどうせ!


トレマーズ

1990年 / パニック・コメディ

【キャスト】
バレンタイン・ミッキー(ケヴィン・ベーコン):安原義人
アール・バセット(フレッド・ウォード):内海賢二
ロンダ・ルベック(フィン・カーター):勝生真沙子
バート・ガンマー(マイケル・グロス):小林清志
ヘザー・ガンマー(リーバ・マッキンタイア):谷育子
ウォルター・チャン(ヴィクター・ウォン):辻村真人
ミゲル(トニー・ジェナロ):加藤正之
ネスター・カニンガム(リチャード・マーカス):池田勝
メルビン・プラグ(ボビー・ジャコビイ):松本保典

【スタッフ】
監督:ロン・アンダーウッド
脚本:S・S・ウィルソン、ブレント・マドック
配給:ユニヴァーサル映画


 ネバダ州の砂漠にある人口14人の町、パーフェクションに住むバレンタイン(バル)とアールは貧しい生活に嫌気がさし都会への引っ越しを計画するが、その矢先町民の変死体を次々に発見し、地中から蛇のような怪物が現れるのを目撃する。2人はパーフェクションに取って返し町民たちに危機を知らせるものの、唯一の舗道を封鎖され為す術もなく孤立してしまう。建物の床を突き抜け車ごと人々を砂漠に引きずり込む怪物を前に絶望する町民たちだったが、バルとアールは地震学を研究する女子大学生・ロンダの知恵を借り怪物と対峙する。

 

 謎の怪物が足元から現れ陸の孤島で住民たちを喰い殺す!というパニック映画。グロ描写はそんなにないしコミカルな演出で小休止を挟んでくれるので、適度に怖くて適度に笑える面白映画です。保典さんは町に住む臆病な少年のメルビン役。メルビンくん(そして私)同様ビビりな皆様向けにネタバレすると、(以下白字反転)☆パニック映画ですが人が死ぬシーンを大写しにしたり急に死んだりということはあんまりない☆ので安心して見られると思います(全くないとは言っていない)。☆ちなみに私は登場人物が銃を握ってるだけで「つい引き金引いちゃって隣のやつが死んじゃうかもしれないだろそんな振り回さないでよ!!!」と身構えるほどのビビりです(笑)


 メルビンくんは臆病でイタズラ好きな未成年の男の子。初登場のシーンからバルとアールを小馬鹿にするクソガキくんです。クレジット順も低いしお調子者だしで「あっ・・・こいつ早死にだな・・・(^-^)」と予感した私☆ですがご安心ください、終盤まで健在です。憎まれっ子なんとやら(違う)。怪物に何度も襲われそのたびに泣き叫んでくれるので、保典さんのビビり声大好きな私には大変なご褒美でした。ありがとうメルビンくん!b しかし都会に出るのに長時間のドライブが必要な陸の孤島パーフェクションは”人口14人”と看板を掲げていて、登場する町民は彼をふくめきっかり14人なんですが、メルビンくんもしかしてこんな荒野に一人暮らしなのだろうか・・・?彼は序盤で怪物に襲われる振りをして大人たちをからかう狼少年ごっこをするのですが、もしやこれは身寄りのない彼が寂しさを紛らわそうと構ってもらおうとするのでは・・・ッ!?なんてかわいそうなんだメルビンくん!!!(※入れ込みすぎた妄想)


 彼意外だとガンマー夫妻が好きです。WW3に備えて砂漠の辺境に家を構え、壁一面の銃火器と防護シェルターを完備するガンマニア夫妻。壁を突き抜け現れた怪物に怯むことなく立ち向かい、”手持ちの薬品を調合して作った”お手製爆弾で始末する”一般人”とは一体・・・? 夫のバートは続編にも出演しているようです。持つべきはミリオタの夫か・・・?(゚∀゚)


ピースメーカー

1997(1998年) / アクション

【キャスト】  ※TBS版

トム・デヴォー(ジョージ・クルーニー):小山力也
ジュリア・ケリー(ニコール・キッドマン):田中敦子
デューサン・ガブリック(マーセル・ユーレス):小林尚臣
アレクサンドル・コドルフ(アレクサンダー・バルエフ):石塚運昇
ブラド・ミリック(レネ・メドヴェセク):楠大典
ディミトリ(アーミン・ミューラー=スタール):佐々木梅治
ケン(ランダル・バティンコフ):松本保典

 ロシア軍人 、 NY市民:松本保典

【スタッフ】
監督:ミミ・レダー
脚本:マイケル・シファー
配給:ドリームワークス


 テレビ視聴(2017/02/01、テレ東・午後のロードショー)。保典さんの吹き替えはTBS版(春の特別ロードショー)なんですがテレ東でも使われてました。ニコールキッドマンの同僚でホワイトハウス職員のケンと、モブロシア軍人と、モブNY市民の3つかな?ケンはニコールキッドマンの後ろに常にいて画面にチラチラ映るんですが、なかなか喋らないのでもだもだしました(笑)

 

 解体予定だった核弾頭9発が、輸送中の列車から盗まれた。ホワイトハウス勤務の原子力科学者、ケリー博士はこれを受け対策本部を指揮し、ロシアに詳しい軍人、トム・デヴォーの力を借りテロリストを追跡する。トムは核弾頭8発の摘発に成功するが、残り1発をテロリストの生き残りに奪われてしまう。NYへ密輸されてしまった核を爆発されないようにするため、ケリーとトムは犯人を必死で捜索するが…。

 

 冷静な女科学者のケリーと、有能だが猪突猛進な軍人・トムがバディを組み自爆テロを防ぐべく奔走するアクション映画です。目的のためには手段を択ばないトムに振り回され融通の利かない政府との板挟みにあうケリー・・・ご愁傷様。 ケンはそんなケリーの同僚でメガネの優男。初っ端から登場して以降ず~~っとケリーの後ろについて回る。常にフレームインして神妙な顔しているんですが、中盤は全くしゃべりません(笑)

でもケリーの背後に控えて彼女を冷静にサポートする様子はかっこいい。テレビ版吹き替えなのでいつでも見れるというわけではないですが、映画自体も面白いので機会があれば見てみてください。


デッドコースター/ファイナル・デスティネーション2

2003年 / ホラー・サスペンス

【キャスト】
キンバリー・コールマン(A・J・クック):小林沙苗
クレア・リバース(アリ・ラーター):朴璐美
トーマス・バーク保安官(マイケル・ランデス):松本保典
ウィリアム・ブラッドワース(トニー・トッド):銀河万丈
ユージーン・ディックス(T・C・カーソン):楠大典
ローリー・ペータース(ジョナサン・チェリー):藤原啓治
キャット・ジェニングス(キーガン・コナー・トレイシー):大坂史子
ノラ・カーペンター(リンダ・ボイド):定岡小百合
ティム・カーペンター(ジェイムズ・カーク):浦田優
エバン・ルイス(デビッド・パートコー):平川大輔
イザベラ・ハドソン(ジャスティーナ・マチャド):倉持良子
ブライアン・ギボンズ(ノエル・フィッシャー):浦田優
 

【スタッフ】
監督:デヴィッド・エリス
脚本:J・マッキー・グルーバー、エリック・ブレス
配給:ニュー・ライン・シネマ


 死の運命に翻弄される若者たちを描いたホラー・サスペンスのヒット作『ファイナル・デスティネーション』の続編。前作は全世界1億ドルの興収だとか。初代『ダイ・ハード』、『007/消されたライセンス』くらいって考えると結構すごいですよね。もちろん私も『2』を見て面白かったな~~と満足したわけですが、これ、結構グロイんですよ…。やっぱ向こうはこういうの好きなんですね~~(?)


 友人と出かけるため車を運転していたキンバリーは、ハイウェイで突然白昼夢を見、数分後の未来を予知する。前方車両で凄惨な事故が起き後続車が次々に転倒、炎上、キンバリー達の車も巻き込まれ友人らの息絶える様子まではっきりと幻視してしまう。夢から覚め動揺した彼女が車を止めると直後に前方で事故が発生、白昼夢が現実のものとなるが、彼女の行動により本来死ぬはずだった人間たちが9名生き残った。事情聴取の場で自身の力に半信半疑な彼女に対し、他の生存者は「180便(前作の事故)と同じ、予知夢の後に死の連鎖が始まる」と冗談交じりに話す。その後生存者の死をキンバリーが予知しそれが現実になるという事態が発生。彼女は死の連鎖を止めるべく、180便の事故を予知したクレア、警察のトーマス保安官とともに生存者たちを守ろうとするのだが…。

 

 本来事故で死ぬはずだった人間たちが、キンバリーの予知夢により生き延びてしまった。死神は帳尻を合わせようと生存者たちを殺しにかかるが、キンバリーや同じ力を持つクレアが死の連鎖を断つべく運命に立ち向かう…、というのが大まかなストーリー。キンバリーの予知夢は鮮明だが断片的で、「死因に鳩が関係する」「水没するバンが見える」とかは分かるんですが「いつ・どこで・誰が」といったことは分からない。(ちなみに彼女が鳩を幻視した後、子供が鳩につられて工事現場に侵入し機材で圧死する。分かるわけないねそんなの。) 生存者たちは用心して集団行動をし建物に籠るんですが、そこはサスペンスのお約束、「こんなとこに居られるか!俺は帰らせてもらう!」というスタンドプレイおじさんが現れたり、予知夢の分析が外れ目の前で仲間を失ったり…とトラブルが頻発して、生存者がどんどん減っていく。仲間が惨たらしく殺されてしまう恐ろしさと、「次はわが身か」という絶望っぷりが、見てられなくて… ※しっかり見てます 

指の先から恐る恐る伺いつつ、しかし見るのは止められない!って感じでした。あまり期待してなかった分、アタリだったかも。

 

 トーマス保安官はハイウェイ事故に居合わせた生存者の一人。正義感の強いイケメンだけどちょっと砕けた態度のおじさん。彼も本来死ぬ予定だったんですがキンバリーに助けられ、また彼女を事故から救い出しました。初めこそ彼女の能力を怪しむものの、生存者たちを守るべく協力してくれるようになります。「こいついつ死ぬんだろ…かませかな…」とビクビクしてましたがご安心ください、出番に関しては申し分ないです。ちなみにハイウェイ事故では一番初めに死ぬはずだった人で、運転中にコーヒーをこぼしよそ見したところを事故に巻き込まれる、というドジをやらかす。トーマスさんカッコいいけどあなたがよそ見しなけりゃ玉つき台数も減ったのでは?という気がしないでもない。


ツイン・ショット

2004年(2006年ソフト発売) / コメディ・アクション

【キャスト】
ジョンギ、ジョンマン(イーキン・チェン):松本保典
ジェーン(シャーリーン・チョイ ):石塚さより
キング(ダヨ・ウォン)
チェンチョン(ジャン・ラム)
ジェーンの父(ケニー・ビー)
 

【スタッフ】
監督:ダニー・パン
脚本:ダニー・パン、サム・ラン、カーレン・パン
制作:ダニー・パン、オキサイド・パン


 『ヒロイック・デュオ 英雄捜査線』のイーキン・チェンさんが双子の一人二役を演じたコメディ調アクション。というわけで保典さんも一人二役です。

 

 香港で暮らすジョンマンのもとに、タイに住む双子の兄ジョンギが訪ねてくる。裏社会で生きる兄とゲイの弟は対照的な性格だが見た目はそっくり。 ジョンギは多額の借金を背負い金の無心に来たのだが、ジョンマンの免許証で事故を起こし意識不明の重体に。”ジョンマンとして”入院してしまった兄を前に途方に暮れるジョンマン。しかし兄の彼女・ジェーンから連絡が入り事態はさらに悪い方向へ。 タイに渡ったジョンマンはジョンギになりすまし借金の返済に奔走するが、兄が借金をしていた相手はマフィアのボスだった。”ジョンギとして”命を狙われる羽目になったジョンマンは、ジェーンの言うまま荒事に巻き込まれていく。

 

 裏社会に生きるジョンギと、兄へのコンプレックスからゲイに走ったジョンマンは正反対の性格をした双子。ジョンギのときは『ヒロイック・デュオ』のような男らしい声、ジョンマンは爽やか青年の声と演じ分けられてます。ジョンマンの声もすごくかわいくて好きなんだけど、イーキンさんの顔に合ってるのはやっぱりジョンギ声のほうかな。一作品で二度おいしかったです。

 

 映画そのものは・・・嫌いじゃないけど、安いCGとか素っ頓狂なBGMとか、間延びする演出とかに気をそがれてしまってあまり入り込めませんでした。ジェーン役のシャーリーンさんもかわいいんだけど、ジョンギの彼女でマフィアと渡り合おうっていう役の割には童顔で可愛すぎるかも。女エージェントよろしくカッコつけててもいまいち決まりきらない感じがありました。逆にイーキンさんは、アクションできる人なのにジョンマン役では腰が引けてて新鮮。

 香港ノワール(ギャング映画)を謳ってるけどコメディ要素強いし、かといって爆笑ポイントがあるかと言ったらそうでもないのでどっちつかず。ハナから吹き替え目当てで楽しむといいと思います(笑)


エクスカリバー 聖剣伝説

1998年(2005年ソフト発売) / ファンタジー、テレビ映画

【キャスト】
マーリン(サム・ニール):鈴置洋孝
マブ女王(ミランダ・リチャードソン):高乃麗
ニムエ(イザベラ・ロッセリーニ):土井美加
フリック(マーティン・ショート):檀臣幸
アーサー(ポール・カラン):宮本充
モーガン・ル・フェイ(ヘレナ・ボナム=カーター):山像かおり
ボーディガン(ルトガー・ハウアー):玄田哲章
モードレッド(ジェイソン・ドウン):松本保典
ウーサー:大川透
アボット神父、ボリス卿:茶風林

【スタッフ】
監督:スティーブ・バロン
脚本:デヴィッド・スティーヴンス、ピーター・バーンズ
製作会社:Hallmarkエンタテインメント


 アーサー王伝説・エクスカリバー伝説を魔法使いマーリンの視点から描いたテレビ映画。レンタルできるDVDは2時間しかありませんがノーカット版は3時間ほどで、追加収録もあるとか。機会があったら見てみたいけど…そんな機会が来るだろうか…(笑)

 

 強大な魔法使い・マブ女王は精霊界の力の弱まりを危惧し、半人半霊の魔法使い・マーリンを創造する。マブ女王は彼を使い人間を意のままに操ろうと企むが、マーリンはブリテンの人々が戦いに明け暮れていることを嘆き、善き人間の王を探すことが自らの使命だと考えるようになる。マブ女王と袂を分かったマーリンは、聖剣エクスカリバーを使い未来の王・アーサーを見出す。

 一方マブ女王はアーサーの姉・モーガンに付け入り、子を授かった彼女を別人に変身させアーサーと関係を持たせる。こうしてアーサーの隠し子・モードレッドを作り出したマブ女王は、アーサー王の誕生を阻止すべく彼を送り込む。人間同士の代理戦争はやがてマブ女王とマーリンの直接対決に発展し、ブリテンの人民を巻き込んだ戦いとなった。

 

 初見では魔法の演出やCGのチープさに苦笑してしまったんですが、テレビ映画だとわかっていれば案外こんなもんかもしれない。主要キャストさんも美しいし大自然の景観もすごいしで次第に入れ込めるように。吹き替えキャストも豪華です。

 

 モードレッドはマブ女王の策略で生まれたアーサー王の隠し子。妻帯者のアーサーが姉のモーガンと関係を持ってしまい生まれた、アーサー王の汚点・・・と吹聴して姿を現しますが、実際はモーガンとマブ女王の手下・フリックの子。幼少のころからマブ女王の残忍さや性格の悪さを継いでおり、実の母であるモーガンの死も鼻で笑うような冷血漢。ウェーブのかかった黒髪と白い肌に似合う、ザ・悪役なボイスで素晴らしかったですご馳走様でした。特によかったのは、マブ女王を褒めて「小母さん(女王)は優しいね…」と言う吐息交じりのねっとりした言い方とか、アーサー王の前に姿を現し声高に罪を突き付けるところとか、そもそも登場シーンで手下どもめがけて弓を構えて「ぶるぶる震えると当ててしまうぞッ!」と怒鳴りつけてやるところとか・・・あれこれ出番全部だ(*'ω'*)


ドン・サバティーニ

1990年 / コメディ

【キャスト】
カーマイン・サバティーニ(マーロン・ブランド):鈴木瑞穂
クラーク・ケロッグ(マシュー・ブロデリック):宮川一朗太
ビクター・レイ(ブルーノ・カービー):江原正士
ティナ・サバティーニ(ペネロープ・アン・ミラー):鶴ひろみ
スティーブ・ブシャク(フランク・ホエーリー):松本保典
チャック・グリーンウォルド(ジョン・ポリト):藤本譲
アーサー・フリーダー(ポール・ベネディクト):大木民夫
ロイド・シンプソン(リチャード・ガント):小関一
ドワイト・アームストロング(ケネス・ウェルシュ):阪脩
ラリー・ロンドン(マクシミリアン・シェル):麦人

【スタッフ】
監督:アンドリュー・バーグマン
脚本:アンドリュー・バーグマン
配給:トライスター・ピクチャーズ


 『ゴッドファーザー』の主演俳優が自分自身をパロディ化したコメディ映画。1990年公開で少年役ということもあり、保典さんの声が若い!調子に乗った若い大学生役が可愛かったです。

 

 田舎からNYの大学に進学したクラークは、運送業者を自称する男・ビクターに騙され全財産を失ってしまう。金を返すよう迫るクラークに、ビクターは高収入の仕事を紹介すると言い叔父であるカーマイン・サバティーニと引き合わせる。地元住民には有名な”ファミリー”のボスであるカーマインは「ある荷物を運んでくれたら報酬を渡そう」と持ち掛けてくる。仕事を引き受けたクラークがルームメイトのスティーブと共に荷物を取りに向かうと、そこには生きたコモドオオトカゲが待っていた。絶滅危惧種の売買に手を貸してしまったと知ったクラークはこの仕事から足を洗いたいと申し出るが、カーマインは彼をファミリーの一員にすると言い出して…。

 

 スティーブは大学寮のルームメイト。モヒカンで黒コートのチャラ男くんですが童顔なのでとてもかわいい。田舎育ちでお人よしのクラークとはタイプの違う子ですが、彼の仕事についてきたり隣の席で講義を受けたりと仲良しな模様。ファッションの割にビビりで、コモドオオトカゲを前に「触りたくねえよ…」と逃げ腰になっちゃうんですが、そのビビり声が大変可愛い。若かりし保典さんの少年ボイスで大変可愛い。(重要)


恋にあこがれて in N.Y.

2001年(2004年ソフト発売) / 恋愛・コメディ

【キャスト】
アマンダ(モニカ・ポッター):麻生侑里
ジム(フレディ・プリンゼ・Jr):松本保典
ジェイド(シャロム・ハーロウ):林佳代子
キャンディ(サラ・オヘア):平松晶子
ロクサーナ(イワナ・ミルセヴィッチ):浅野まゆみ
ホーリー(トミコ・フレイザー):深見梨加
リサ(チャイナ・チャウ):落合るみ
ストルコフ(ジェイ・プレジオー):池田勝

【スタッフ】
監督:マーク・ウォーターズ
脚本;ロン・バーチ、デヴィッド・キッド
販売:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン


 メトロポリタン美術館で絵画の修復をしているアマンダは、惚れやすいがすぐにフラれてしまうタチ。新居でシェアハウスすることになったモデルの4人は彼女の男運のなさを嘆き、向かいのアパートに住むMr.完璧(パーフェクト)・ジムにアタックするようけしかける。彼女らが部屋からジムを観察してみると、仕事に成功し子供にやさしく、親思いで筋トレを欠かさないセクシーな男性であることが発覚。あまりの完璧ぶりに、彼にときめきながらも弱点がないかと探してしまうアマンダ。ジムと会い話をするようになってからますます彼に惹かれていくアマンダだったが、想いを伝えようとした矢先にジムが女性を殺害したと思しきシーンを目撃。通報するも警察は真面目に取り合ってくれず、アマンダは思いを吹っ切るためにも自ら調査することにしたのだが、怪しい男どもに狙われるようになってしまい…。

 

 恋愛がうまくいかない女の子が男を転がし遊びまくりのモデルたちに指南されて上物の男をゲットする…という恋愛モノに、ジムは本当に殺人犯なのか!?という結末の気になるミステリー要素も取り入れたラブコメディ。 劇場未公開かつレンタルDVDの取り扱い店舗もそう多くないということでマイナー作品のようですが、私は結構好き。主人公のアマンダ(モニカ・ポッター)が日本人好みの可愛い顔だし、一緒に住んでいるやさしい黒人姉御のホリー、三白眼でクールなロシア人のロクサーナ、黒髪に赤リップのセクシー美女ジェイド、お馬鹿で明るいキャンディらモデル4人衆もいいキャラしてます。というかみんな美しくてスタイルもよくて目の保養。特にロクサーナが好きだな~~けだるげな顔つきにハスキーな声がかっこいい。わたしもヒモ男みたいに貢ぎたい…(*‘ω‘ *)

 

 ジムはモデルたちにMr.完璧(パーフェクト)と呼ばれている男性。ファッション業界でかなり成功しており、かつ子持ちの友人を招いて世話をしたり隣人の頼みを聞いて犬の散歩をしたりと隙のない良い人っぷりを見せつける(というかアマンダたちが覗き見てる)。演じたフレディ・プリンゼ・Jr.さんは『ウィングコマンダー』ではあまり気にしてなかったんですが、この作品だとちゃんとカッコいい。(?)

 

 保典さんの声はファニーだけど演じ方が爽やかイケメンって感じで、普段の爽やかさとベッドシーンでのセクシーな声とのギャップがすごくいい。アマンダとのデートで「君は美味しいものを食べたときとても可愛い顔をするんだ」と彼女を褒めるんですが、すごく優しい声で愛おしそうに言うんですよ・・・こことベッドのシーンですごくキュンキュンしました。

 吹き替えキャストもハマってる人ばっかりだし内容も面白いし、わりとオススメなんですけどね~。ぜひお近くのレンタル屋さんにないか探してみて下さい。


K-9 はみだしコンビ大復活!

2002年(2003年ソフト発売) / コメディ

【キャスト】
ドゥーリー(ジェームズ・ベルーシ):谷口節
キャサリン(バーバラ・タイソン):山口由里子
ローラ(キム・ハフマン):坪井木の実
ピート(ゲイリー・バサラバ):田原アルノ
モーリス(ジョディ・ラシコット):岩崎ひろし
チャーリー・サイアー(クリストファー・シャイアー):松本保典

【スタッフ】
監督:リチャード・J.ルイス
脚本:ゲイリー・スコット・トンプソン
制作:ロン・フレンチ


 定年を迎え警察を退職した荒くれ刑事・ドゥーリーは、相棒の警察犬ジェリー・リーとともに強盗事件に遭遇する。あと一歩というところで犯人を取り逃した彼らは、通報で駆け付けたFBIに犯人と勘違いされてしまう。容疑をかけられ年金を止められてしまったドゥーリーは、犬の繁殖や私立探偵業で生活資金を稼ごうとする。依頼人のローラに頼まれ人探しをしていたドゥーリーだったが、調べを進めるうちにまたもや事件にまきこまれてしまい…。

 

 おじさん刑事と人間嫌いの警察犬コンビのコメディアクション『K-9』シリーズ第三作。お下品なネタ満載。


 保典さんの役は今作のラスボス、サイアー。超技術のつまった小型チップをIT企業から盗み出し、裏社会で売りさばこうと企む悪人。「私悪い人です!」と言わんばかりのザ・悪役ボイス。出番は冒頭と終盤にしかないので少な目。あと細かいですがドゥーリーの退職お祝いパーティーのシーンでもモブ役でやじ飛ばしてるような気がします(女性の同僚がペンダントを渡すとこ)。聞き逃しませんでしたよ~~(笑)


女神が家にやってきた

2003年 / コメディ

【キャスト】
ピーター・サンダーソン(スティーヴ・マーティン):安原義人
シャーリーン・モートン(クィーン・ラティファ):高乃麗
ハウィー・ロットマン(ユージン・レヴィ):斎藤志郎
ヴァージニア・アーネス(ユージン・レヴィ):斉藤昌
ケイト・サンダーソン(ジーン・スマート):弥永和子
サラ・サンダーソン(キンバリー・J・ブラウン):小島幸子
ジョージー・サンダーソン(アンガス・T・ジョーンズ):村上想太
トッド・ゲンドラー(マイケル・ローゼンバウム):松本保典

【スタッフ】
監督:アダム・シャンクマン
脚本:ジェイソン・フィラルディ
配給:タッチストーン・ピクチャーズ


 生真面目な弁護士のピーターは、出会い系サイトで聡明な女弁護士・シャーリーンと知り合う。しかしいざ自宅に招いてみると、シャーリーンは粗野な言葉遣いの黒人脱獄囚だった。濡れ衣を着せられ困っているという彼女は嫌がるピーターにつきまとい、無実を証明してくれるまで居座ると宣言する。上品な白人コミュニティに住むピーターはシャーリーンを隠したがるが、その態度が気に入らない彼女は様々な嫌がらせに出る。彼女の巻き起こす騒動はやがてピーターの元妻や子供達をも巻き込んでいき…。

 

 破天荒な黒人女性がお堅い白人紳士をからかうというロマンチックコメディ。主人公のシャーリーンはうるさくて迷惑で乱暴だが、情に厚く子供になつかれピーターもほだされていく…というお約束な展開。全体的にはどっかで見たことあるようなストーリーですが、気合の入ったキャットファイトとか老婦人を家に招いてシャーリーンをメイドにしたてるところとか、所々面白いシーンもあります。

 

 ゲンドラーは弁護士事務所の同僚。ピーターと上客の老婦人を取り合う嫌味なやつ。物語終盤ではお客の機嫌を取るため、老婦人に「足首がきれいです」とねちっこく媚びるいやらしいやつ(笑)出番はたいして多くないので、何かを借りるついでにもう一枚!ってときにでも観てみてください。


あの頃ペニー・レインと

2000年(2001年) / ドラマ・青春

【キャスト】
ウィリアム・ミラー(パトリック・フュジット):白鳥哲
ペニー・レイン(ケイト・ハドソン):高山みなみ
ラッセル・ハモンド(ビリー・クラダップ):石川禅
エレイン・ミラー(フランシス・マクドーマンド):駒塚由衣
ジェフ・ベイブ( ジェイソン・リー):宮本充
ポレキシア・アフロディシア(アンナ・パキン):小島幸子
サファイア(フェアルザ・バルク):高乃麗
ディック・ロスウェル(ノア・テイラー):桐本琢也
レスター・バングス(フィリップ・シーモア・ホフマン):山路和弘
ベン・フォン・トーレス(テリー・チェン):松本保典

【スタッフ】
監督:キャメロン・クロウ
脚本:キャメロン・クロウ
制作:コロンビア映画、ドリームワークス、Vinyl Films


 アカデミー賞脚本賞、ゴールデングローブ賞作品賞受賞。厳格な母に育てられた少年がロックバンドに目覚め、美しい女性と恋に落ちる…という監督の自伝的青春・音楽ムービー。

 

 15歳の秀才・ウィリアムは、幼少期にロックバンドに目覚めて以来バンド雑誌の編集者に自作の記事を送り続けている。ある時記者のレスターに仕事をもらい、潜り込んだライブハウスでバンドの追っかけ・ペニーレインと出会う。彼女が支援するバンド「スティールウォーター」の密着取材を始めたウィリアムは、刺激的な世界に戸惑うもバンドメンバーに惹かれ、彼らの一員になっていく。しかしギタリストのラッセルと関係を持ったペニーを眺めながら、彼もまたペニーに恋心を抱いてしまい…。

 

 ロックを愛する人たちの数々の名言や、若くておしゃれなグルーピー(追っかけの女の子)たち、ウブなウィリアムのかわいさなんかが見てて面白かったです。ウィリアムは聡明で素直で優しくて、なんていい子なんでしょうね~(´;∀;`)ペニーも透明感があって可愛くて、2人ともすぐ好きになりました。

 

 ベン・フォン・トーレスは、ロックバンド雑誌『ローリングストーン』のアジア人編集者。ウィリアムの記事を見て彼の才能を見出し、15歳の少年とは知らずにスティールウォーターのツアーに同行するよう命じる。売るためにバンドの暗部も漏らさず書けと要求するローリングストーンの人間らしく、厳しい大人。彼には「ジャーナリズムを大学で学んだ記者」で通しているウィリアム。大の大人を手玉に取るとは、かわいい顔して度胸があります(笑) 声は、仕事盛りの30代男性って感じ。保典さんはこれ以外にモブのツアー同行者の声とかでいくつか兼ね役してます。ペニーレイン役の高山みなみさんも兼ね役されてたけど、人数少なかったのかな?


タンタンの冒険 オトカル王の杖

1991年(1998年日本放送) / アニメ・コミック原作

【キャスト】
タンタン(ティエリー・ウェルマス):草尾毅
デュポン/デュボン(イヴ・バルサック/ジャン=ピエール・ムーリン):永井一郎
国王:沢木郁也
カスタフィオーレ夫人:此島愛子
ヨルゲン:大塚明夫
アランビク教授:北村弘一
ヨルゲンの手下、シルダビア警察:松本保典

【スタッフ】
原作:エルジェ
製作会社:ネルバナ


 ベルギーの漫画家、エルジェ作の新聞漫画をカナダ・フランス合同でアニメ化。小さいころ図書館で日本語訳を読んでました(*'ω'*)可愛い絵で大冒険するのが面白いんですよね~!でもてっきりタンタンは20歳前後の青年かと思ってたんですが、14~17歳の少年ルポライターと知ってびっくりです。車、小型飛行機、船を乗りこなし銃撃戦もこなす博識な17歳…ハワイで親父にでも習ったんですかね…?

 

 少年ルポライターのタンタンは、王家の印章を研究しているアランビク教授と知り合った。教授はシルダビア国の秘宝、オトカル王の杖を研究しに出かけるという。しかし教授は怪しい男たちに命を狙われていた。危険を感じたタンタンは教授に同行すると持ち掛けるが、空港で待ち合わせた教授は男たちの用意した替え玉だった。罠にハメられてしまったタンタンは、愛犬のスノーウィーとともに王宮へ急ぐ。

 

 漫画の絵をそのままに、忠実にアニメにした感じがあってよかったです。可愛くてよく動く。タンタンってこんなに危険な目にあってたんですねえ(笑)


マペットのクリスマス・キャロル

1992年(1993年) / パペット・ミュージカル

【キャスト】
スクルージ(マイケル・ケイン):池田勝
ボブ・クラチット:山寺宏一
エミリー・クラチット:梅津秀行
チャールズ・ディケンズ:梅津秀行
リゾ:園岡新太郎
フォズウィーグ:永井一郎
フレッド(スティーヴン・マッキントッシュ):宮本充
ティム:中尾隆聖
ピーター、商人、ネズミ社員、老犬、女カエル:松本保典
石川悦子/弥生みつき/荒川太郎/安西正弘/槐柳二/笠原清美/林勇/後藤敦/松澤重雄/永江智明/稲葉祐貴/神谷友介/田辺静恵

【スタッフ】
監督:ブライアン・ヘンソン
脚本:ジェリー・ジュール
配給:ディズニー


 セサミストリートのカエル、カーミットが登場するパペット映画。実写の人間も出てきて、街には人間と動物(パペット)が共存している、と言う設定。セサミストリートには覚えがありますがカーミットという名前までは憶えてなかった~。

 

 ケチで冷血漢で人嫌いな金貸しのスクルージは、街一番の嫌われ者。クリスマスイブで街の住人はみな浮足立っていたが、クリスマスが嫌いなスクルージは人々を遠ざける。彼のオフィスで働くクラチット(カーミット)は彼に逆らえないが、必死にお願いしてクリスマスの日の休暇を貰うことに成功した。暖かい家族のもとに帰るクラチットとは反対に、一人寒い家に戻るスクルージ。その晩眠りについたスクルージのもとに、クリスマスの霊たちが現れる。彼らは過去・現在・未来のクリスマスをスクルージに見せ、彼に人生を振り返らせ始めた。

 

 保典さんはモブキャラ担当の一人で、一番セリフが多いのはクラチットの息子のピーター。ちょっとお馬鹿でかわいい。歌唱シーンもあり。キャラ一人一人のセリフは多くないんですが、スクルージの下で働くネズミ社員のギャグキャラ声や老犬のしわしわおじいちゃん声、女カエルの甲高い声など、いろいろな声の演じ分けが聞けて楽しかったです。


HEAVY METAL FAKK2

1999年(2002年ソフト発売) / コミック原案・バイオレンス

【キャスト】
ジュリー(ジュリー・ストレイン):日野由利加
タイラー(マイケル・アイアンサイド):田中秀幸
ジャーメイン(ピエール・コール):堀内賢雄
ケリー(ソーニャ・ボール):山田美穂
ジーク(リック・ジョーンズ):鈴木勝美
オーディン(ビリー・アイドル):藤本譲
オーディンの部下:松本保典
天田益男/中田和宏/石住昭彦/高乃麗/青野武/坪井智浩/志村知幸/河野智之/吉田裕秋/たかはし智秋


 アメリカのエロティックコミック誌『ヘビメタル』を基にアニメ映画にした第二弾。バイオレンスとセックスとパンク!!以上!!! って感じの潔いアニメ。好きな人はきっと好きだけど、個人的な見どころは主人公ジュリーのどでかいおっぱいだけでした。

 

 炭鉱夫のタイラーは、採掘の途中に奇妙な鉱石を発見する。タイラーがその石を掴むと邪悪な力が溢れ出し、彼は破壊衝動に吞まれた狂人になってしまった。この鉱石は不死身の力をもたらす聖水が湧く”闇の部屋”へ続く鍵で、タイラーは鍵に導かれるまま惑星エデンに赴き、住民を虐殺、破壊の限りを尽くす。エデンに住んでいたジュリーは家族を殺された復讐をちかい、タイラーを追いかけた。

 

 どでかいおっぱいの長身美女・ジュリーの復讐劇がメイン。とにかくジュリーがえっちなのと、隙を見ては流されるロックミュージックがしつk…ハードな世界観を巧みに演出している。ほんとにそれだけ。他は特筆するところなしって感じです。キャスト陣は(無駄に)豪華。


天才犬ピーボ博士のタイムトラベル

2014年(2015年ソフト発売) / CGアニメ

【キャスト】
ピーボ博士(タイ・バーレル):多田野曜平
シャーマン(マックス・チャールズ):塚田匠
ペニー(アリエル・ウィンター):松浦愛弓
グラニオン(アリソン・ジャニー):水野ゆふ
ポール(スティーヴン・コルベア)、パリ市民:松本保典
パティ(レスリー・マン):井上喜久子
レオナルドダヴィンチ(スタンリー・トゥッチ):糸博
ロベスピエール:千葉繁
アガメムノン:乃村健次
カール:潘めぐみ
渡辺菜生子/斉藤次郎/上別府仁資/小川剛生/仲村かおり/田原正治/近藤浩徳/山本格/増山浩一/増井太郎/八百屋杏/長尾明希/星野健一

【スタッフ】
監督:ロブ・ミンコフ
原案:ジェイ・ウォード
製作会社:ドリームワークス・アニメーション


 ドリームワークス製作のCGアニメ。日本では劇場未公開ですが面白かったです。もちもちした登場人物たちがかわいい。キャスト陣も、脇はベテラン子供二人はリアル子役ですがみんなはまり役。ペニー役の松浦愛弓さんかわいい声♥

 

 犬のピーボ博士はハーバードを卒業しノーベル賞を受賞して発明品を山ほど作る天才犬。家族に恵まれなかった彼は人間の捨て子・シャーマンを拾い、育てることを決心した。シャーマンは7歳になり小学校に通うが、いじわるな女の子・ペニーに「犬のくせに」といじめられてしまう。ピーボ博士は仲直りのためペニー一家を家に招き、シャーマンとペニーを二人っきりにする。しかし二人は博士に無断で発明品のタイムマシン”モドリン”を起動させてしまう。過去で騒動に巻き込まれたシャーマンは現代に戻り博士に助けを乞うが、今度は2人そろって過去の戦いに巻き込まれてしまい…。

 

 ポールはペニーの父親。ペニーはケンカの際にシャーマンに噛みつかれていて、両親はご立腹。初めは犬のピーボ博士を見下していたが、博士の歩み寄りにより良い仲に。オリジナルカクテルを振舞われて「おーいピーボち~ん('∀')ノ」と大変馴れ馴れしくなります(笑)出番はさほど多くないですがおちゃらけてて可愛げのあるお父さんで、いいキャラしてました。


ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵No.1と呼ばれた男 Part1 ノワール編

2008年(2009年) / 伝記

【キャスト】
ジャック・メスリーヌ(ヴァンサン・カッセル):内田直哉
ジャンヌ・シュネデール(セシル・ドゥ・フランス):本田貴子
ギド(ジェラール・ドパルデュー):土師孝也
ソフィア(エレナ・アナヤ):高橋理恵子
ジャン=ポール・メルシエ(ロイ・デュプイ):松本保典
ポール(ジル・ルルーシュ):天田益男
ジャックの父親(ミシェル・デュショーソワ):秋元羊介
ジャックの母親(ミリアム・ボワイエ):片貝薫
サラ(フローレンス・トマシン):橘U子
タバエフ(ジャン・クロード・ルディ):西村知道
デローリエ(ジルベルト・シコット):稲葉実
アハメッド(アブデルハフィド・メタルシ):松本保典

【スタッフ】
監督:ジャン=フランソワ・リシェ
脚本:アブデル・ラウフ・ダブリ、ジャン=フランソワ・リシェ
配給:ヘキサゴン・ピクチャーズ


 第21回東京国際映画祭上映作。 強盗、殺人、脱獄など数々の悪行を繰り返し「社会の敵No. 1」と呼ばれた実在のギャング、ジャック・メスリーヌの半生を描いた伝記映画。R15。映倫のサイトによると『血が噴き出る殺害シーンとえっちなシーンがあるため』R指定となってますが、殺害シーンのグロさは同じR15+の『武器人間』に比べたらどうってことないです。(比較対象がおかしいかもしれない)

 

 アルジェリア戦争での兵役を終えフランスに戻ってきたメスリーヌは、職につかず実家で両親と暮らしていた。父親はまっとうな仕事を紹介するが、メスリーヌはまじめに働かず幼馴染のポールとともに裏社会に入り、悪事に手を染めるようになる。ギャングとなりボスのギトの下で強盗を繰り返すようになった彼は、仕事に失敗し妻と子供を残して投獄される。出所後も更生できなかったメスリーヌに妻は愛想をつかし、口論の末彼が拳銃で脅してきたことをきっかけに家を出た。メスリーヌは子供を両親に預け、新しいパートナーのジャンヌとカナダに渡る。
 カナダではジャンヌと共に使用人の仕事を得、カタギとしての生活を始めた彼だったが、ジャンヌと庭師が口論したことでクビを言い渡されてしまう。逆上した二人は主人を拘束し家を乗っ取るのだが、主人が逃げ出し二人は別々の刑務所に入れられる。メスリーヌはカナダで知り合ったFLQ(ケベック解放戦線、左翼テロリスト集団)の構成員、ジャン=ポールと刑務所内で再会し、結託して脱獄に成功する。今度はジャン=ポールと強盗をし、集めた資金で武装した二人は刑務所を襲撃する。しかし囚人仲間を助けようとしたこの作戦は失敗し、負傷したメスリーヌは杖をつくことを余儀なくされる。今度はジャンヌを脱獄させようと連絡を取るも、彼女は関係を終わらせたいと申し出、彼を拒否する。
 メスリーヌとジャン=ポールは体の回復を待って活動を再開するが、その2年後、ジャン=ポールは強盗中にカナダ警察によって射殺された。

 

 とにかくメスリーヌのクズっぷりがすごい。強盗、殺人、脱獄など数々の犯罪歴のほかに、妻に拳銃を咥えさせたり老婆に手をあげたり、無辜の雇い主を監禁したり…。短気で逆上しやすく、自分の思い通りにならないことがあると大声で怒鳴り散らす。そんなメスリーヌがギャングになった発端から、フランス、スペイン、カナダ、アメリカを経て二度投獄され「社会の敵No1」と呼ばれるようになるまでが『~Part1 ノワール編』。Part2ではジャン=ポールを失ってからメスリーヌが射殺されるまでらしい。

 

 ジャン=ポールはカナダの工事現場で働いていた男性。永住権を得ようとカナダに流れてきたメスリーヌと知り合う。メスリーヌが「銀行強盗をしていた」と自己紹介すると、「俺はFLQの”資金係”だ」と返す。つまり同業者。俳優さんはキレイな青い目がかわいいおじさんで悪そうには見えないんですが、いざメスリーヌと組むと卓越した射撃技術でバンバン人殺しをしていく。柔和な顔でくまさんみたいなのに~~(笑)


 保典さんはアハメッドというアラブ人男性も兼ね役。メスリーヌが入れ込んでいた情婦のヒモで、殴りかかってきたメスリーヌに腹を立て情婦をボコボコにし格安で売ろうとする。無残な姿の彼女を見て逆上したメスリーヌはギドと結託しアハメッドを拉致、全裸で縛り上げてナイフで刺しグリグリとえぐった後生き埋めに。多分死んだ。すごい低音ボイスでびっくり。胸糞野郎なので成敗されてざまあみろという感じもありましたが、殺した側のメスリーヌも大概な奴なのですっきりしない。そもそも全編そんなかんじ。

 ポスター見ると「スタイリッシュアクションとダークな男とえっちなねーちゃん!」って内容かと思いますがそんなかっこいいもんではありません。もとからジャック・メスリーヌに興味のある人向け。


ヒットマンズ・レクイエム

2008年(2009年レンタル開始) /クライムアクション・コメディ

【キャスト】
レイ(コリン・ファレル):松本保典
ケン(ブレンダン・グリーソン):長克巳
ハリー(レイフ・ファインズ):小杉十郎太
クロエ(クレマンス・ポエジー):恒松あゆみ
エイリック(ジェレミー・レニエ):阪口周平
ナタリー(エリザベス・ベリントン)
カナダの男(ゼリコ・イヴァネック)
デニス(アンナ・レー)
ジミー(ヨルダン・プレンティス):多田野曜平
マリー(テクラ・ルーテン):百々麻子

【スタッフ】
監督:マーティン・マクドナー
脚本:マーティン・マクドナー
製作:グレアム・ブロードベント、ピート・チャーニン
音楽:カーター・バーウェル


 第81回アカデミー賞で脚本賞ノミネート第66回ゴールデングローブ賞で作品賞ノミネート主演男優賞受賞、本国イギリスでも多数の賞でノミネートという輝かしい受賞歴にも関わらず、日本では未上映でソフト発売もしなかったマイナー映画。TSUTAYAのジャンル分けではコメディに分類されてるしゴールデングローブ賞の主演男優賞も”ミュージカル・コメディ部門”で受賞してるんですが、全編物悲しくて暗い雰囲気です。ほんとにコメディでいいのか…?

 

 殺し屋のレイとケンがロンドンで一仕事終えると、ボスのハリーは「ベルギーのブルージュでしばらく身を隠すように」と指令を下す。現地に着いた二人は次なる指令を待ちながら、世界遺産を擁する美しい街並みを観光する。休暇を楽しむケンとは反対にイライラと過ごすレイだったが、クロエという美しい女性と出会いデートを楽しむ。一方ホテルで待機していたケンにはハリーから電話があり、「レイを始末するように」と指令が下された。

 

 レイとケンの会話はちょっとブラックでクスッと笑えるのに、バックにはいつも悲しい音楽が流れていて不穏な空気です。理由は後々分かりますが、こいつら殺し屋のくせに優しいですねえ。ストーリーは派手じゃないけどベルギーの古都の美しい背景とBGMが相まって、ちょっとじーんときました。ちなみに吹き替えは、砕けた話し口とかギャグ声とか泣き声とかいろんな声が楽しめました。特に最初と最後のモノローグが素敵だったな~。